第24話

WEST HOUSE24
296
2019/06/17 13:39
ガラガラ(キャリーバッグの音)













あの家を出てバス停にたどり着いた。




バス停___________


後ろを振り向いても彼達はいない。


















その時だった。



バッサ!





後ろから誰かに抱きしめられた。
あなた

えっ!?

大毅
ごめん
しげだった。
あなた

しげ?

大毅
このまま終わりにしたくない
あなた

………………

後ろから抱きしめられて








彼は言った。
大毅
俺はずっとあなたのことが好きだったんや
あなた

……………

大毅
気づいたらあなたのこと見てて
あなた

えっ、あっ、でも…………しげ!

大毅
わかってる
しげは抱きしめた手を離した
大毅
あなたが俺のこと好きじゃないってこと
大毅
俺、あなたに幸せになってもらいたい
あなた

(泣)

あなた

ごめんなさい、たくさん傷つけたり、きちんとしげにもちゃんと本当の気持ち伝えてあげられなくて…………

大毅
俺のことはどうでもええねん
あなた

え?

大毅
俺よりきちんと伝えなきゃいけない相手は
大毅
望やろ?
あなた

(´;ω;`)ウッ…(泣)

大毅
泣くなって!幸せが逃げてしまうやろ?
あなた

でも……………もう遅い

あなた

バスも来ちゃうし、飛行機も…………

大毅
……………そのことは俺がどうにかs







運転手)ジャニ空港行き~♪そちらのお嬢さんお乗りになりますか?
あなた

えっ!あっはい!

あなた

行かないと

大毅
おうっ!俺に恋をさせてくれてありがとな!
大毅
大好きだったで!あなた!
あなた

ありがとう!

ガラーーガシャッン(バスのドア)
ドアが締まり









バスが動いた。






窓の外には






大きく手をふるしげが………………










最後まで笑顔だったしげ。








私はあなたにたくさん恋を教えられました。







しげ





本当にありがとう。








プリ小説オーディオドラマ