ジョングクside
至って、至って平静を装う
焦ってるとか、なんかダサいし
わざとらしくあなたちゃんに同意を求めるヒョン
それにあなたちゃんは…?
最悪
絶対になんかあったじゃん…だからヒョンと
2人にするのは嫌だったのに
動揺を悟られまいと、また平静を装う
そう言ってニコニコと抱きついてくるヒョン
はぁ…こういうところが憎めないって言うか…
さっきから帰りますしか言わないじゃん
敬語になってるし
ったく分かりやすいんだから…
また待ちかよ、というヒョンのぼやきは置いといて
僕は彼女の荷物を手に玄関まで歩いた
玄関に着くと、彼女はわざとらしく微笑んでみせる
僕は気づけばそそくさと帰ろうとするあなたちゃんの
腕を引き寄せてキスをしていた
そう耳元でささやけば分かりやすく赤くなる彼女
でもこちらを振り返った彼女の顔は
至って毅然としたもので…
あなたちゃんは、営業スマイルを浮かべて
ドアを静かに閉じていなくなった
「後ろめたいことなんて何一つ」
これはヒョンとは何も無かったって意味じゃなくて、
あなたと私は仕事の関係なんだから、
私が誰と何をしようと勝手でしょ?って
言われたような気分だった
会って2日目のただのコールガール
その相手に…なんなんだよこれ
僕は腹立ち紛れに玄関のドアを叩いた
かりんです!
フォロワー様100人超えありがとうございます😭
ぷりしょ初めて1ヶ月そこそこの私の作品を
たくさんの方が読んでくださってることに
感動と感謝しかございません…!
これからも頑張って面白いお話をお届けします!
かりんでした♡
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。