第44話

後ろめたいこと
3,163
2022/11/04 07:33
ジョングクside

グク
グク
ただいま〜

至って、至って平静を装う


焦ってるとか、なんかダサいし

テヒョン
テヒョン
おかえり〜、早かったじゃん
グク
グク
ヒョンが変なことしてるんじゃないかと思ったら心配で
テヒョン
テヒョン
してないよㅎね?あなたちゃん


わざとらしくあなたちゃんに同意を求めるヒョン


それにあなたちゃんは…?

あなた
うっうん!なーんにも!
テヒョン
テヒョン
… ㅎㅎ
グク
グク
…へーえ

最悪

絶対になんかあったじゃん…だからヒョンと

2人にするのは嫌だったのに

グク
グク
まあ、お酒出します

動揺を悟られまいと、また平静を装う

テヒョン
テヒョン
あ、ごめんもう勝手に飲んじゃったㅎ
グク
グク
はあ?もう一応他人の家ですよ?
勝手にワインセラー開けるとか
非常識すぎます!
テヒョン
テヒョン
ごめんごめん、でもいいじゃん?
テヒョンイヒョンに免じて許して♡

そう言ってニコニコと抱きついてくるヒョン


はぁ…こういうところが憎めないって言うか…

グク
グク
もう分かりましたから離れてください
あなたちゃんもそこ座って?
あなた
いや、私帰ります!
グク
グク
え、なんで?
あなた
もっもう結構な時間だし?
帰りますよ!
テヒョン
テヒョン
ふふっㅎ何焦ってんのー?
あなた
焦ってません、帰ります!


さっきから帰りますしか言わないじゃん

敬語になってるし

ったく分かりやすいんだから…

グク
グク
分かった、玄関まで送るね?
グク
グク
ヒョン、ちょっと待っててください

また待ちかよ、というヒョンのぼやきは置いといて

僕は彼女の荷物を手に玄関まで歩いた


玄関に着くと、彼女はわざとらしく微笑んでみせる


あなた
じゃあ私これで___んっ!

僕は気づけばそそくさと帰ろうとするあなたちゃんの

腕を引き寄せてキスをしていた

あなた
グっグク!?
グク
グク
なーに?
さっきこれ以上のことしたじゃんㅎ
あなた
なっ//
グク
グク
あんなに帰りたがっちゃって
何か後ろめたいことでもあるの?


そう耳元でささやけば分かりやすく赤くなる彼女


でもこちらを振り返った彼女の顔は

至って毅然としたもので…

あなた
いいえ、後ろめたいことなんて何一つ
あなた
じゃあ、また用があったら呼んで
おやすみなさい

あなたちゃんは、営業スマイルを浮かべて

ドアを静かに閉じていなくなった




「後ろめたいことなんて何一つ」

これはヒョンとは何も無かったって意味じゃなくて、


あなたと私は仕事の関係なんだから、

私が誰と何をしようと勝手でしょ?って

言われたような気分だった



会って2日目のただのコールガール


その相手に…なんなんだよこれ




僕は腹立ち紛れに玄関のドアを叩いた







かりんです!

フォロワー様100人超えありがとうございます😭

ぷりしょ初めて1ヶ月そこそこの私の作品を

たくさんの方が読んでくださってることに

感動と感謝しかございません…!


これからも頑張って面白いお話をお届けします!


かりんでした♡

プリ小説オーディオドラマ