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2021/08/01

第1話

໒꒱·̩͙⋆.*・゚
「この、プリン泥棒ーーーーーーッ!!」


硝子や傑と高専の敷地内を散歩していた時、そんな叫びが聞こえて、後頭部に衝撃が走った。


「だっ、誰だよっ」


立ち上がって周りを見回すが、五条を蹴ることが可能な人間はどこにも居ない。


「ここだよ。_____おじさん」


足元を見ると、そこには1人の美幼女。


黒髪を2人に結び、不思議の国のアリスを連想させるようなロリータファッションに身を包んでいる。


ふむ、確かに愛らしい容姿をしている。美幼女と言っても過言ではないだろう。


しかし、しかしだ。


「だぁれがおじさんだあああああああ!!」


「ひっ」


いきなり大声をあげた五条に幼女は怯んだようだ。


「だ、だって、悪いことをする男の人はおじさんで、悪いことをする女の人はおばさんって、お兄さんが言ってたもんっ」


頬を軽く膨らませ、幼女はそう言う。


「おらあ、なんっも悪いこたあしてねえやいっ。人違いだろボゲェ」


と五条が言うと、幼女は手を腰に当て、鼻をつんっと尖らせる。


「言い訳したって無駄よ。おじさん。おじさんがお兄さんのプリンを盗んで食べたんでしょ?」


「はんっ、証拠はあんのかよ?」


「ふんっ、自分がよく分かってるんじゃないの?このプリン泥棒!!」


どうやら彼女は五条をプリン泥棒に仕立てあげたいようだ。


「おいコラそこの幼女。なんか勘違いしてる見てぇだな。」


手をバラバラと動かしながら近寄る五条を、虫を見るような目つきで幼女は見る。


「は?勘違いって何よ?」


「お前は俺がプリンを盗んだと思っているらしいな。だけどな、俺はそのプリンの主のお兄さんを知らねえんだ。関係ねえよ。」


そもそもこの幼女はどうやって入ってきたのだろうか。


幼女は次第に涙を浮かべ、こう言い始める。


「えっく、関係なくないもんっ、えっく。おじさんはえっく、お兄さんの先輩でしょえっく、だから、おじさんは関係あるもんっ、えっく。」


「悟、女の子には優しくしないと行けないよ?」


「だってこのロリ、俺を蹴ったんだぜ?最強の五条悟を」


「だからと言って、泣かせていい理由にはならないよ。」


「そんな事が言えるなら、私にも優しくしてもらいたいもんだよ。」


とうとう幼女は「お兄さあああんっ」と言いながら泣き始めた。


「よしよし、泣くなロリ」


五条が少しでも宥めようとしゃがみ、頭を撫でると、幼女の拳が五条の眉間にクリティカルヒットする。


「んだよッこのロリ!!」


「ロリじゃないもんっ、有紗だもんっ」


どうやらロリと侮辱されていると感じたらしい。


「ほらほら、泣かないで。お兄さんを呼んであげるから、お兄さんの名前は?」


「えっく、泣いてないもんっ、これはえっく、そう、目から汗が出てるだけだもんっえっく」


「ほらロリ、飴やるから泣きやめ」


「ふんっ、えっくえっく、あ、飴なんかで釣れると思わないでよね、えっく。ん」


飴なんかで釣れるような女ではないと主張しつつも、彼女は手を出す。


「ふんっ、今回はこれで泣き止んであげる」


彼女の手に飴玉を置く寸前で、五条は小学生男子のごとく、飴を上にあげる。


「なっ、何すんのよおじさん!!」


「まずはおじさんって呼ぶの辞めろ、俺は五条悟だ。五条様と呼べ」


「わかった。悟ね」


「分かってねぇだろ.....。で、お前の兄貴とやらは?」


おじさんよりはマシだと五条は続ける。


「有紗のお兄さんじゃないよ?ただ、有紗の面倒を見ているお兄さん!」


「そいつ、どこにいる?」


「後ろだよ、五条さんっ」


ふっと後ろを振り向くと、五条の一つ下の後輩、七海健人がいた


「___五条さん、何をしているのですか?」



※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


後ろを振り向くと、1つ下の後輩、七海健人が虫を見るような目つきで五条を見ていた。


「知りませんでした。まさか五条さんがロリコンだっただなんて.........」


七海は有紗を抱え、「ん!?」と声をあげる。


「ど、どうかした?七海」


ん!?これじゃ俺がロリコンだって認めてる見てぇじゃねえか!!


「いや、有紗さん。正直に答えてください。このおじさんから飴かなにかをもらいますたか?」


「うん!!いちご味の飴さん貰ったよー!」


七海は再度、五条を生ゴミを見るような目つきで見る。


「五条さん、飴のような甘いもので子供を釣らないでください。」


「は、はい.......」


七海は五条に背を向け、寮に向かって歩き出す。


五条をその背中を見つめながらこう叫んだ。


「俺はロリコンじゃねしオッサンでもねえぇぇえええええ!!」