テヨンsaid
俺には幼なじみがいた、
そいつはちょっとドジでね、よく転んでた
でも笑った顔がすごく可愛くて、誰にでも裏表なく接してた
いつからか俺はそいつのことが好きなんだってきずいた
でもきずきたときには、もうSMの練習生をしてて会える回数も減って電話やカトクでのやり取りが増えた
直接あって話したい、俺のこの気持ちを伝えたいって思ってた
でもそんな願いは叶わないまま、俺はNCTとしてデビューした
デビューしてからは、家族にしか会えなくてあいつと連絡をすることもなくなった
でも、最後の電話で
『1番応援してるよ!頑張ってテヨン!』
って言ってくれたから頑張ろ、って思える
そして俺がデビューして2年目
ある日突然電話がかかってきた
俺はその言葉を聞いた瞬間時が止まったように感じた
は、あいつが事故……
より今の状況がわかんなくなった
あなたが記憶喪失……
その後電話を切った
そして泣いた
今までの人生で1番ってくらい
メンバーはなんで泣いてるか分からないのにそばに居てくれた……
お願いあなた、覚えてなくてもいい
また会いに行くから、元気で居て
初めてこのことを誰かに話した、
ちょっと気持ち的に楽になった……
あなたまた行くからね、待ってて
また絶対思い出させるから
あなたsaid
はぁ今日も疲れたぁーーーー
帰ってきたらオンマがアルバムを見てた
一通りアルバムを見てて思った
私とよく一緒に写真に写ってる男の子
誰だろう?
あ、そっか私
記憶喪失だったんだ……
今から2年前くらいに交通事故にあって家族以外の記憶がない
だから友達にもびっくりされたし、泣かせちゃったことがあった
『テヨンくんだよ』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!