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第22話

Correct or incorrect





僕には大好きな恋人がいる


三つ歳が離れていて
お母さん、お兄ちゃんみたいな性格。


面倒見が良くて優しくて
いつもなんやかんや言って構ってくれる


夜だって、めちゃくちゃかわいい


でも


彼は最近、大学の関係で一週間の半分以上を大阪で過ごすためほとんど会えない。
加えて元々彼は夜に関して淡白で一回きりで満足してしまうから


僕にとっては少し物足りない。


だからといって
彼のことを心の底から大好きなのには変わりないし
大学のことは仕方のないことだとも分かっているから
僕は我慢するしかないのだけれど。



------

きよはる
きよはる
じゃあ行ってくるわ
こたろう
こたろう
ん、行ってらっしゃい
こたろう
こたろう
気をつけてね
きよはる
きよはる
おう、じゃあな
準備を済ませ大阪に帰る清春を
いつも通り見送り別れを告げる
こたろう
こたろう
…………………
きよはる
きよはる
…こた?
こたろう
こたろう
…早く……
こたろう
こたろう
…早く帰って来て
何か言いたげに俯いたと思えば
不安そうな顔で見上げ、そう小さく呟く小太郎に
清春はふっ、と微笑み返す
きよはる
きよはる
ん、そのつもりやで
きよはる
きよはる
て言うても四日は帰って来れんけど…
こたろう
こたろう
…………
きよはる
きよはる
…毎日電話しよ?な?
こたろう
こたろう
…ん……
清春は小さく頷きながら涙目になっている小太郎の頭をわしゃわしゃと撫で、抱きしめると
そっと唇を重ねた


清春は寂しい思いさせてごめんな、と耳元で優しく囁くと少しの間小太郎の顔を愛おしそうに眺め部屋を後にした


…きよはずるい。こんな気持ちになるくらいなら好きになんてならなきゃ良かったのに。
背中を見送りながら少しの後悔を感じた後
でもやっぱり好きだな、
なんて思うのは毎度のことで、もう慣れてしまった。


小太郎は小さくため息を零すと清春の部屋を出て
リビングに向かった


リビングのドアを押し開くとソファーで携帯に目を落としながらさつきの肩を抱く市川と目が合った
けいくん
けいくん
…よぉ
市川の声でこちらに気づいたさつきに手を振られたため振り返すが目の前の光景に嫉妬心が渦巻く
…僕はきよと会えないのに、見せつけんな。
こっちの気にもなってほしい。
こたろう
こたろう
…ラブラブだね
皮肉を込めて言ったつもりだが
そりゃどーも、と市川に軽く流されてしまった
さつき
さつき
何してんの?
こたろう
こたろう
あぁ…きよ行っちゃったから、することなくて、とりあえず水取りに
さつき
さつき
そっか
こたろう
こたろう
うん
特に話すことも無かったため、邪魔になる前に退散しようとドアに手を掛けた時
あっそうだ!ちょっと待って!
と、とても明るい声で呼び止められた


ゆっくり振り向くと
さつきはとびっきりのアイドルスマイルで口を開いた
さつき
さつき
やることないなら僕と一緒にゲームしよ!僕もちょうどやることなくなったとこだし!
こたろう
こたろう
え、でも市川くん…
けいくん
けいくん
あぁ俺これから仕事だから
小太郎が戸惑っている所に
市川は食い気味で答えるとゆっくりと立ち上がった
さつき
さつき
ね?だから遊ぼ!
こたろう
こたろう
…ん、そうだね、遊ぼっか!
さつき
さつき
やった!
小太郎の言葉に飛び跳ねて喜ぶさつきを見た市川は
部屋を出る直前
いきなりさつきの唇を塞ぐと、深く深く口付けた


さつきは突然のことに目を見開き驚くが
次第に目を閉じ甘い吐息を漏らしながらも
市川の舌を必死で追いかけた


小太郎は目の前で起こっていることに理解が追いつかずその光景をただただ呆然と眺めていたが
リップ音を立ててゆっくりと離れた二人に気づき
慌てて目を逸らした
けいくん
けいくん
…じゃ、さつき行ってくるな
そう言うと市川はポンポンと優しくさつきの頭を撫で
リビングから出ていった


さつきはその間耳まで真っ赤に染め上げ
ずっと俯いていたがしばらくすると
先程の笑顔で小太郎に笑いかけた
さつき
さつき
行こ!こた!
こたろう
こたろう
う、うん!
さつきの切り替えに驚いていたが腕を引っ張られていることに気づきそのまま部屋へと向かった


部屋に入り普段通りゲームをしながらしばらく他愛もない会話を交わす


しばらく経った頃、小太郎は休憩のためコントローラーを机に置き横のさつきの方を見ると
さつきの首にある無数の紅い跡が目に留まった
こたろう
こたろう
さっちゃん、それ…
さつき
さつき
ん?…あっ!!
小太郎の言葉と視線に気づいたさつきは
頬を赤らめながら慌てて首を両手で隠した
さつき
さつき
…これは、その……//
こたろう
こたろう
市川くん?
さつき
さつき
う、うん…//
こたろう
こたろう
…まぁそりゃそうか、付き合ってたらそりゃそういうことするもんね
さつき
さつき
…///
何となく気まずい雰囲気になり
恥ずかしさから俯いて黙ってしまったさつきを見て
小太郎は無理やり話を戻す
こたろう
こたろう
ごめん!変な話しちゃって!
こたろう
こたろう
…僕ちょっとコンビニ行ってくるね、!
さつき
さつき
…ちょ、ちょっと待って…!!
沈黙に耐えかねた小太郎が
立ち上がり部屋を出ていこうとした瞬間
さつきに腕を引き止められた
さつき
さつき
ちょっと、僕の話…聞いてくれない…?
そう言うさつきは
先程までの赤みを帯びたまま
真剣だが何処か不安そうな顔に変わっていて
小太郎の腕を掴んでいる右手は
小さく震えていた


その理由は分からないが
神妙な面持ちのさつきが気になり
小太郎は話を聞いてみることにした


2人は小太郎のベッドに腰掛けると
小太郎はさつきを安心させるために手を握ってあげた
こたろう
こたろう
…それで…どうしたの?
さつき
さつき
うん…あのね?
こたろう
こたろう
うん
さつき
さつき
…僕、市川くんと付き合ってるじゃん
こたろう
こたろう
うん
さつき
さつき
好きなんだ。でも…怖くて…
こたろう
こたろう
…え?
脈絡のない話に
小太郎はさつきの言っている意味が
よく分からなかった
こたろう
こたろう
…どういうこと?
さつき
さつき
………
さつき
さつき
僕、市川くん…大好きだけど…
さつき
さつき
そ、束縛とか…お仕置とか…色々されるんだけど…その時の市川くん…すっごくすっごく…その…怖くて……
こたろう
こたろう
………
さつきは頭の中で話が纏まらず
単語をぽつぽつと小さな声で呟いている


小太郎は先程の市川の様子を思い出し
確かに独占欲強かったな、と一人納得した
さつき
さつき
……誰にも…言えなくて…どうしたらいいかずっと…ずっと分かんなくて…グスッ

さつきは話しながら遂に泣き出してしまった


小太郎はそんなさつきを思いっきり抱き締めた


一見笑顔で幸せそうなこの子は見えないところでこんなにも苦しんでいたんだ、と思ったから。
こたろう
こたろう
さっちゃん、辛かったね
こたろう
こたろう
たくさん泣いていいから…
今まで溜め込んでた気持ち、全部僕にぶつけていいから……
さつき
さつき
こた…グスッ
それからさつきは何処かのネジが外れたかのように
涙が枯れて出なくなるまで泣いた
子どものように声を上げて。


小太郎はその間
ずっとさつきの頭を優しく撫でていた
こたろう
こたろう
…ちょっと…落ち着いた?
さつき
さつき
…うん、ごめんね…

少し落ち着きを取り戻したさつきを確認し
小太郎は口を開いた
こたろう
こたろう
ねぇさっちゃん?
さつき
さつき
ん、なに?
こたろう
こたろう
さっちゃんはさ、
今も…市川くんのこと好き、?
さつき
さつき
え、…?
こたろう
こたろう
そんなに束縛されても…、さっちゃんが怖いって思うことされても…さっちゃんは市川くんが好きなの?
さつき
さつき
…好き……好き、なのかな……
さつき
さつき
…分かん…ない…
こたろう
こたろう
…そっか
さつき
さつき
…こ、こたは?
こたろう
こたろう
え?
さつき
さつき
こたは、きよちゃんのこと…好き?
こたろう
こたろう
…うん、好きだよ
さつき
さつき
そ、そっか…やっぱりそうだよね…
こたろう
こたろう
でも今は…
こたろう
こたろう
…今は、好きじゃない
さつき
さつき
え、どういうこと…?
こたろう
こたろう
僕のこと、寂しい気持ちにさせる癖に。
どうしてもきよから離れられない
こたろう
こたろう
だから…嫌いじゃなくて、好きじゃない
さつき
さつき
……………
こたろう
こたろう
今の僕たちってどうすることが正解なんだろうね、
さつき
さつき
こた…
そう話す小太郎は今にも泣き出しそうな顔で
無理やり笑顔を作っていた


そんな小太郎を見ていたさつきは
あることを思い付いてしまった。


今のこの状況を打ち砕く


たった一つの解決策。


これが正しいことだとは決してないとは思うけれど。
さつき
さつき
こた、、、こっち…こっち向いて?
こたろう
こたろう
…ん?
小太郎がさつきの方を見た瞬間


さつきは小太郎の顎を掬うと
優しく口付けた
こたろう
こたろう
!?
さつきは驚く小太郎から
ゆっくりと離れる
こたろう
こたろう
…さっ…ちゃん…?
さつき
さつき
…きょ、今日だけ……
さつき
さつき
今日だけ、僕をこたのものにして…?
こたろう
こたろう
え…、?どういう…
さつき
さつき
お願い…
今日だけ、一回だけでもいいから…

そう言うさつきの目は
何かを覚悟したかのような、そんな目だった。


小太郎はその目から
視線を外すことが出来なかった


次に目の前の景色が変わったのは
もう一度口付けたときだった


今度は触れるだけではない
熱いく深いキス。


その後のことなんて何も考えず
2人は欲望のままお互いを求め合った。


そのままベッドに倒れ込み
小太郎はさつきの体に舌を這わせると
さつきは甘い声を漏らしてゆく


チュウ…レロ…チュッ……
さつき
さつき
んぁっ!!///ビク
こたろう
こたろう
…ねぇさっちゃん…、いつも市川くんにどんな風にされてた?
さつき
さつき
……乱暴にキスされたり…色んなとこ噛まれたり…
こたろう
こたろう
…そっか、、、怖かったね、
僕は…優しくするから安心して…
さつき
さつき
うん…ありがと…グスッ
こたろう
こたろう
もう、泣かないで、?

小太郎の温かさ、優しさに
また泣き出してしまったさつきに
小太郎は優しく微笑み頭を撫でると
さつきは涙をうっすら浮かべながら懇願した
さつき
さつき
…もう…入れて、?
こたろう
こたろう
え、でもまだ…
さつき
さつき
いいの、
早く…こたでいっぱいにしてほしい…
こたろう
こたろう
…分かった
こたろう
こたろう
痛かったら言ってね…
さつき
さつき
うん……んあぁんッ///ビクッ
小太郎はさつきの涙を手で拭いつつ
さつきのおでこにそっとキスを落とすと
ゆっくりと体を繋げた
こたろう
こたろう
ッ…さっちゃん、大丈夫…?
さつき
さつき
だい、じょ…ぶッ…んッ、ハァハァ…
こたろう
こたろう
…動くね、
さつき
さつき
んんっ、んぁあっはッこたぁッ

ゆっくりと動き出すと
さつきの小さな体はビクビクと小刻みに震える


さつきは快楽に耐えながらも両手を広げ
小太郎に抱擁をせがむ


小太郎はさつきを抱き締めると
そのまま繋がりを深めた
さつき
さつき
あっあっんッハァハァっんんっ
さつき
さつき
こた…もっ、と…っ

さつきに煽られたせいか
小太郎の理性は徐々に溶けてゆく


そして市川が付けたであろう噛み跡の上から
キスを落とすとそのまま強く吸い付いた


ごめん、一つだけ。


一つだけでいいから僕のものっていう印付けさせて。


今だけ…僕のものでいて。
さつき
さつき
んぁッあぁ…ッやぁっあんッ
さつき
さつき
も、…むりぃ、あっんッあぁっ

速まる腰の動きと体に落とされたキスに
さつきの体にぎゅっと力が入ると
その瞬間体は大きく痙攣し短い呼吸を繰り返しながら
ぐったりと小太郎に寄りかかった
さつき
さつき
…ハァハァ…っ、ハァハァ……
こたろう
こたろう
…っ、イっちゃったね、さっちゃん
さつき
さつき
…やだ…まだ…まだ戻りたくない……
こたろう
こたろう
うん、戻らなくていい
こたろう
こたろう
さっちゃんはまだ僕のものだよ

まだ今はこの優しい腕の中に顔を埋めていたかった。
この先どうなるのかなんて気にせずに。


やはりこれは
間違っていることなのかもしれないけれど。





そんなの、もうどうでもいい









------



2人はその後もお互いがお互いを求め
何度も何度も愛しあった


情事後、ベッドに二人横たわりながら
恋人みたいなピロートークなんてせず
お互いただただ天井を見つめじっと黙っていた


何故こうなってしまったのか。


そんなの分からないし考えた所でもう戻れない。




------



小太郎side

僕はさっちゃんの苦しみを利用して自分の寂しさから逃げた卑怯者だ。
きよは……今日の僕たちのことを知ったらどう思うだろう。
きよのことだから、理由聞いてくれて………結局最後は僕のこと許しちゃうんだろうな、


きよ、ごめん


こんな僕で、ごめんね…。





…大好きだけど、大嫌い






さつきside

あぁ…やっちゃった、
こたまで巻き込んでしまった。
もう、市川くんとは別れよう。
確かに市川くんのことは大好きだった。
でも…もう無理だ、
それにこのこと知ったら僕じゃなくてこたが危ない


ごめんなさい市川くん。





大好きでした






------



翌日になると二人は何事も無かったかのように
元の生活に戻った


あの後
さつきは市川と別れ、小太郎はまだ清春と付き合っているらしい


あの日のことは二人に心の中に閉じ込めたまま。






一夜限りの二人の関係。



これが正解だったのか不正解だったのか。



きっと誰にも分からないだろうー








fin.

•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨*•.¸¸•*¨








あんちゃん 様
からのリクエストです!どうだったでしょうか??
この浮気のような裏切り行為のような感じが好きすぎて書いててものすごく楽しかったです…w( *´艸`)

今回は何だか全体的に暗く、バットエンドのようになってしまったのと、
市川くん、清春くんファンの方、設定上キャラブレなど書き方が悪くなってしまい、本当に申し訳ありません(>_<)

それでも、皆様が少しでも癒しになれば幸いです!
♡、ご感想、お待ちしております( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
随時リクエスト募集中です!

あと、お話とは関係ないのですが
今回からお話の題名(?)の書き方を変えます
というご報告をさせていただきます✩*.゚

そして今日は清春くんのお誕生日ですね!
清春くん主役のお話が書けなくてごめんなさい、このお話で力尽いてしまいました( ˊᵕˋ ;)
遅くなりましたが

清春くん
お誕生日おめでとうございます!
22歳も楽しんでお過ごしください。
これからも大好きです(*ˊ˘ˋ*)♡