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謙にぃ が寝ている隙に 優太
も部屋に運んで
やっと全てが落ち着いた。
でも 優太 まで体調崩すとはなぁー…
と思いながらさっさと風呂から上がって
部屋を覗いたら 優太 の目がパッチリと開いていた 。
優太「 っ… 」
えっ。泣いてる?
ベッドの下に敷いた布団を急いで覗き込んだらクリクリのお目目から涙が…
「 どした?どっか痛い?気持ち悪い? 」
なるべく優しく聞くとブンブン首を振ったんだけど、私の顔を見るなり余計に泣き出してしまった…
「 どしたの~?何で泣いてるの~? 」
優太「 んっ…んぅ…んっ泣 」←起き上がる
「 あぁ、起きちゃダメだって。
なに?どしたの?言わなきゃわかんないでしょ? 」
優太「 っ…うぅ…んぅう…泣 」
優太 を横にならせたらそのまま手を伸ばして来た。抱きしめろ、と?
と思ってたら 優太 が上半身を少し起こして座っている私のお腹あたりにぎゅっと巻きついてきた 。
優太「 っ…うぅ、ゴホゴホゴホゴホ…泣 」
「 ほら~泣いてると咳でるから泣きやもう? 」
優太 を抱きしめながら揺れて背中をトントンと叩いた。
これじゃあやってる事赤ちゃんと変わらないんですけど…笑
優太「 ゴホンゴホン…っ、く…っうぇ…ぇ泣 」
「 いやっ。号泣かよ。優太ぁ~。笑 」
優太「 うぇっ…っ、泣 」
「 熱高いよね?君。ねぇ? 」
抱きついてくる体がすごく熱い…
「 体温測っていい? 」
優太「 ゴホッゴホッ…っダメやだぁ… 」
「 えぇ?
否定だけはするんだね?笑 」
優太「 っ…泣 」
「 もう、何でそんなに泣くの~?笑
大丈夫大丈夫…、、、 」
根気強く揺れながら背中をトントン叩いていると
ヒクヒク言ってた 優太 もだんだん落ち着いてきて
真っ赤な顔で私の腕に首元を乗せて寝始めた。
…口開いてるし。笑
いつもより何歳も何歳も幼く見える 。
いや、これはもう赤ちゃんだね 。笑
そっと 優太 を布団に降ろして、後ろを振り返る 。
謙にぃ も しんどそうだけど…一応静かに寝てるな… 。
市販の薬が確かあったはずだし
お粥でも作りに行きますか 。
「 勝利ぃ~ 。お粥作るの手伝ってよぉ~ 。 」
隣の部屋にいる 勝利 に声をかける 。
勝利「 うん。安井くん と 優太 どう? 」
「 優太 はよくわかんないけどずっと泣いてた 。笑
謙にぃ は今も寝てる 。」
勝利「 次俺が看病変わる 。」
「 勝利看病出来るの?笑 」
勝利「 は?馬鹿にした?出来るから 。 」
「 あっそー 。じゃあまずお粥作ってよ 。 」
勝利「 う、うん 。」←自信ない
「 声ちっさ!笑 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。