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『 じゃあ撮影始めるよ ~、まず風磨くん と あなた ちゃんからね 』
「 ふまちゃん とか~ 」
風磨「 何だよ、不満か?ん? 」
「 さっきあんな事言ってきたから怖いなぁ~、 」
風磨くんは撮影中だろうがなんだろううが、ちょっかいをかけてくる
風磨くんの人柄もあってスタッフさんは許してくれるけど、本当に何してくるかわかんない
風磨「 あれは冗談だっての、ほら行くよ 」
そう言って真っ白な背景の撮影場所へ行く
『 そうだね、じゃあ最初は風磨くん が あなた ちゃんをおんぶ! 』
ン? イマナント ...?
「 ふまくん、重くない……? 」
風磨「 めっちゃ重い 」
「 あ゛? 」
風磨「 嘘に決まってんだろ、あほ 」
「 んえ、ひどい、ばか あーほ
このばかふま 」
そんな事言ってじゃれ合う私たちを撮るカメラマンさん
『 じゃあ次は あなた ちゃん寝転がって風磨くん床ドンみたいな感じで 』
「 え 、やだ 」
風磨「 おい、やだとか言うな 」
とか言いながらちゃんと寝転がってその上に 風磨くん が床ドンしてくる
見つめあってると恥ずかしくなって顔を背けると
風磨「 何、照れてんの ? 」
「 うるさい 」
風磨「 ははっ、かーわい 」
たまにこうやって甘くなる 風磨くん が苦手
いつもは意地悪するくせに、急にかっこよくなるから...
「 ふーまくん の、ばーか 」
その日の撮影は風磨くんと五人での撮影をして終わった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。