不死川 実弥side
〜一時間後〜
そろそろ任務から帰ってきた頃だな
お萩でも持って行ってやるかァ
しーん…
まだ帰ってねぇのか?
まあ、どうせすぐに帰ってくるだろ
〜さらに2時間後〜
しーん…
まだ帰ってねぇのかァ?
確か…上弦の鬼って言ってたなァ
なんだァ…胸騒ぎが……
気づいた時にはもう走り出していた
確か南南東だったはずだァ
〜南南東〜
あぁ、神様頼む…
もうこれ以上俺から奪うのはやめてくれ…
こいつがいなくなったら俺はこれから
どうすりぁいいんだァ…
諦めるのはまだ早い…!
このまま行けば間に合うかもしんねェ
頼む…!間に合ってくれ!
〜蝶屋敷〜
あぁ、俺がもっと早く行っていれば!
俺がもっと早く走っていれば!
俺が…もっと!!
落ち着けェ
一旦冷静になるんだァ…
〜数分後〜
〜10分後〜
ガラッ←戸が開く音
もって一週間?嘘だ…
でも…残りの確率にかけるしかねェ…
神様…今度こそ頼む…
NEXT🍃
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!