🦁side
僕の親友は “ ジミン ”
の、はずだった
関係が崩れ出したのは去年の春
僕とジミンに好きな人ができたんだ。
名前はあなた。
僕はいいライバルだと思ってたんだ。
でもジミンの方は違って邪魔だったみたい、
ハハッ僕達の “ 関係 ” ってこんな簡単に崩れちゃうもんだったんだ。めっちゃ落ち込んだよね、
その日から僕達は友達の関係を辞めた。
結局あなたはジミンと付き合って僕は余り物。
まぁあなたとはいい親友だったよ。
でもあなたはジミンの本性を知らない。
いつか言わないと、と思ってた
そんな時ジミンから電話がかかって来たんだ
🐥「もしもし。
🦁「もしもし。どうしたジミン
🐥「最近 “ 僕 ” のあなたがお世話になってるみたいだねぇ。
🦁「あぁ。お前のことでな
🐥「やっぱりwいつかバレると思ってたんだけどね
🦁「お前あなたになんかするつもりじゃねぇよな。
🐥「どうだろうねぇ、、やっとあなたが僕のものになる、、、♡
🦁「おい。おまっ
ツーッツー
くそっ切れたか
やばい、あいつ狂ってる
あなたが危ない
次来たら家に返さないでおこう
そしたら次の日あなたが来た。
来てから一時間ぐらい経った頃あなたの携帯に一通の電話がかかってきた
画面には「ジミン」の文字
あいつかよ
あなたはいたって普通に話している
電話越しに聞こえるジミンの声も普通だ
普通だから危ないんだよ
電話が終わるとあなたは「帰る」と言った
僕は必死に止めたんだ
危ないからやめたほうがいいって
でもあなたは大丈夫って
黙々と準備を進めている
準備が終わると、あなたは
“ バイバイ ”
と言って帰ってしまった。
やばい今のあいつ(ジミン)は狂ってる
昔とは違う、いや別人だ
額から汗が止まらない
くそっ
ジミンは縁を切ってから引っ越した
なんで知らねぇんだよ
くそが
僕はそこからの記憶がない。
多分倒れたんだろう
あぁ今頃あなたはどうしているんだろう
🦁 side end
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。