あなたside
今日は仕事がお休みの日
美容学校を卒業して、
知り合いの美容院で見習いとして働いてもう2年。
これでもまだ未熟だ と夜遅くまで残って忙しすぎる日々
そんな疲労を癒すものは本、大好きな本に囲まれていると自然と疲れが取れる。
だから休日はいつも図書館に来て、
いつもの席に座って、顔なじみの司書さんと話す。
『 はぁ~、やっぱりこの匂いやら落ち着く~ 』
この前の続きの本を取って、
いつもの場所に、
あれ いつも人気のない席なのに
今日は誰かに座られてる
『 茶髪でイケメンだなぁ、なんか見たことある気もするけど 』
しょうがない、気を取り直していつもの席の2つ隣に座る
、、、
なんか
さっきから視線を感じる、、
茶髪のイケメンさんだ、
? 「 あ、あの、 」
『 うわっはい、なんですか 』
急に話しかけられて露骨に驚いてしまった
? 「 えっと急にすみません、あの、いつもここにいますよね 」
? 「 本 、 好きなんですか? 」
『 はい、本大好きです 』
この人、そうだ
いつも私の席の斜め前にいる人
私が答えると、その人は耳を赤くして黙りこくってしまった
『 えっと、、 あなたもよく来てますよね 』
? 「 え、知ってくれてますか? 」
『 すごく顔がキレイな方だn、あっすみません!きもくて!! 』
? 「 いやっ全然きもくないです!!! 」
『 あっ声が 』
? 「 はっ すみません、、 」
『 ふふっ面白い方ですね笑 』
? 「 あの、よければっ 」プルルル
? 「 すみません、また、またお話してください!! 」
『 え、あ、はい 』
すごい、イケメンさんに話しかけられたぁ、、
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イ ケ メ ン さ ん ,
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。