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第19話

🍓No.19🍓
あなた

…え、何で私の名前を?

喜田くんの言葉より私はそっちが気になった
先生も頷いている
多分、今からみんなの自己紹介などを軽くしようと考えていたみたい
ただ、女子達は違った
『キャーー!(泣)』という、うるさいぐらいの声にビクッとした
私の隣と言った喜田くんではなく、私を睨んでいる
私は鋭い視線で見てくる女子達から逃れたくて後ろを向いてコッソリと夏帆に話しかけた
あなた

夏帆…

長岡 夏帆
あなた、どういう事なの?
あなた

いや、私もさっぱり…

私はコソッと夏帆と話していた…と突然腕を何者かに引っ張られた
引っ張った人は一人しかいない
あなた

あの、喜田くん?

転校生の喜田くんだった
まぁ、私の近くにいるのは喜田くんだけだもんね
私は喜田くんに立たせられた
そう、無理矢理
喜田 聖馬
あなたさ、俺のこと知ってる?
あなた

…え?

すると、その時ちょうど近くにいた女子がスマホを片手に

『あっ!!』

と叫んだ
クラスの女子だけでなく男子までもが何事かとそこにいた女子をみた
名前は菊池 麻里奈(きくち まりな)
みんなからは親しみを込めて〝マーちゃん〟と呼ばれている
長岡 夏帆
マーちゃん、どうしたの?
夏帆がクラスを代表して聞いた
『喜田くん…有名人だよ!』
あなた

え?

長岡 夏帆
え?
先『あちゃー…』
あなた

え、喜田くんって有名人だったの!?

喜田 聖馬
そうだよ
長岡 夏帆
私は知らないよ?
喜田 聖馬
知ってるでしょ?
先生と喜田くん以外のみんなは頭を抱えて思い出そうとした
あなた

…いないよね?

私の言葉にクラス全員が縦に頭を振った
しかし、マーちゃんだけは違った
『喜田 聖馬って言ってるけど、芸名は〝キセ〟』
私達は又もや頭を抱えた
長岡 夏帆
…え、もしかして、あの〝キセ〟!?
思い出したかのように手をポンっと叩いたのは夏帆だった
あなた

え、誰?

しかし、理解していないのは私だけのよう
周りを見ればみんなが口々に
『え、あの?』
『マーちゃん、よく気づいたね!』
『顔はこんなイケメンだったんだ』
とザワザワしている
肝心の喜田くんはと言うと…私の顔をじーっと見つめてくる
これは…思い出せという圧力?笑
長岡 夏帆
あれだよ、あれ!
夏帆も何やら私に伝えたいようだが、言葉が出てこないらしい
みんなのザワザワを止めたのは先生ではなく喜田くん本人だった
喜田 聖馬
静かにして。そうだよ、俺は喜田 聖馬
芸名はキセ
『きた せいま』の頭文字をとって〝キセ〟
喜田くんの言葉に又もや女子達の歓声
今回だけは男子までもが叫んでいた
あなた

…え、本当に分からない…誰なの?

私は夏帆にそう聞くと、ハァァァ~と長い溜息をされた
長岡 夏帆
覚えてない?最近流行りの曲の題名
それならわかるよ!
あなた

『聖なる夜』でしょ?確か…ある女の子を探すラブソングだったよね?

長岡 夏帆
そう!そして、それを歌っているのがキセなの!
…え、そうなの!?

確かこの曲を私が知ったのは、これまた夏帆が聞いていたから
あなた

え、でもなんで喜田くんを〝キセ〟って気付かなかったの?

大体の人は、山田涼介のように名前と顔が一致している
しかし今回は違う
喜田くんが有名人だと知ったのは、それらしい言葉を喜田くんが話したからだし、マーちゃんが気付いたから
長岡 夏帆
キセは、YouTubeで顔を公開しないで声だけだったの。
顔は不明、年齢不明、その他の詳細も何一つネットには載ってないの。
喜田 聖馬
そりゃあ、知られたら面倒だろ?
喜田くんが間に入ってきた
しかし、夏帆は無視して続けた
長岡 夏帆
『聖なる夜』が流行っているのは二つの理由があるの。
一つは今言った通り、誰だか分からないこと。
二つめは、作詞・作曲をキセ一人で行っていること。
さすがにそれは公開されてるの。
ま、マジですか!
夏帆の説明を聞いていたら頭をカナヅチで殴られたような感覚になった
私達と同い年の子が作詞・作曲をして、世に流行らせたなんて…!
私は目の前に有名人が現れるのは二人目だな…と、そんな事を頭の隅に置いた

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coolstrawberry
coolstrawberry
*山田涼介 ヨロシク(゚0゚)(。_。)ペコッ たとえ別々の道を歩んでたとしても僕らは繋がっていて 同時投稿のため投稿が遅くなりますが、ご了承ください
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