私は普通の家に生まれた普通の女子高生
ちなみに、高校1年生

私が通っているのは清華高校
共学のため、普通に男子生徒もいる
私がこの高校に入学した理由は…沢山ある
その中でも、ここの学校の文化祭は〝桐葉学園〟など、近所にある他の学校と比べても格段に凄いのが理由の一つ
特に私が好きなのは生徒会による生徒会企画

私は1年B組の橘 あなた (たちばな あなた)
B組なわけだから、成績も悪くはない…と思う
ついでに言うと、A組が1番頭の良いクラス

そんな至って普通の私に、ある日突然私を変えるようなことが起こった

この子は長岡 夏帆 (ながおか かほ)
私の中学の時からの親友
クラス分けの時はどうなるかと不安でいっぱいだったが、無事に同じクラスになれた
見た目を一言で言うと、theモデル
顔は美人顔でスタイルもいい
中学の頃から男子にモテていて、私が親友でいいのかといつも不安だった
一度、本音を言うとすごく怒られた

私達の学校は２学期制
前期の中間考査と期末考査
そして、後期の中間考査と期末考査に分けられている
前期の中間考査は6月、期末考査は9月
後期の中間考査は12月、期末考査は、2月
後期の期末考査は、卒業シーズンの3月を避けるため、少し早まって2月に行われる

現在の日付けは5月20日
テストが行われるのは6月25日から3日間
まだ1ヶ月はあるが、高校のテストは難しいため今のうちから勉強をしなければならない

そう、私が楽しみにしている文化祭

キーンコーンカーンコーン

朝礼が始まるチャイムがなった
私達は橘と長岡なので、席が前後になっている
これまたハッピーに、私たちの間に来る名字の人がいなかったから

教室のドアが開いて先生が入ってきた
先生は体育を担当する先生なため、凄く体格がいい
程よく筋肉もついていて、顔もイケメン、スタイルだっていい
その為、他のクラスの女子からも沢山の人気を得ている

先生は朝礼が終わって教室を出ていこうとした時、ふと立ち止まった
そして、キョロキョロしてから私を見た

先『あなたさん、今日の昼休みに職員室に来て下さい』

先生はそれだけ言うと教室を後にした
私は何か悪い事をしたのかな？と考えてしまったが…

私は驚いて黒板を見ると…確かに私の名前が書いてあった

漫画や小説で日直の人はよく仕事を押し付けられて、運命の男の子が助けてくれる…
みたいなハッピーが起こるけど、実際にそんな人はいない

夏帆はニヤニヤしながらガッツポーズをする
この子…手伝ってくれないのかい！！

私は憂鬱な気分で4時間目まで授業を受けた
そして、昼休み
私は急いでご飯を食べてから、夏帆に『行ってくる！』と伝えて職員室にきた

先生の机に近づくと、先生は立ち上がって

先『付いて来てくれ』

と言った

私達は職員室を出た
先生が歩いて向かっているこの先は…校長室！？
いやいや、そんなわけない！
と思っていたつかの間、先生が放った言葉に私は愕然とした

先『今から校長室に入るからな』

先生は校長室をトントントンと3回ノックした

中から校長先生の声がして先生は扉を開けた
先生も入ると思ったが、私を先に促すと、先生は今来た道を戻っていった

中には校長先生と…誰？
知らないお爺さんが座っていた

私は校長先生がしめした少し高級そうな黒革のソファに腰掛けた
私の目の前には…例のお爺さん
校長先生はしっかりと校長先生用の椅子に座っている

私は何が何だか理解できない
何も言葉が出てこなかった
すると、校長先生が私の前に座っているお爺さんの自己紹介をしてくれた

ジャニーズは知っている
前に見た映画の主役がかっこよくて調べたらジャニーズのHey! Say! JUMPのエース、山田涼介だった
そこの…社長！？

話し方が独特だな…

お願い？
私はジャニーさんとは初対面の為、お願いされる事が分からない
そもそも、私を指名したって事は…私を知ってたの？

私はジャニーさんにたずねた
ジャニーさんは少し静かにしてから私に向かってこう言った