校門、先生達が立って生徒に挨拶をしている。
小さく挨拶をして、下足へと向かう。
先輩の笑い声。
…隣には女の人がいる。
と、笑顔で女の人と別れた。
彼女…?いや、
仲がいいだけだ。きっと。
じゃないと…、私に勝ち目なんて…
“ そう だから ” “ 愛を ” “ 愛を ”
先輩との距離を近づけなきゃ。
私の気持ちがくっついちゃうくらい、
“ キモチ くっつけて ”
可愛い…先輩が私に…
お世辞でも嬉しい、
またな って、
また先輩と話せる…って事…?
少しは、意識…してくれたかな…
それだけじゃ物足りない。
“ 愛してよ ”
ー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ー
今日はなんだか気分がいい、
心がぽかぽかしてる、暖かい
先輩のおかげかな、?
空は雲1つない。快晴。
そして、放課後。またいつもの定位置。
無意識に来てしまう、私の特等席。
友達 「あっち〜…、クーラーついてんのこれ」
ガラッ…
“ 気づけば接近 ”
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!