男子 「ッ、おう、月雲。」
と、日神先輩と一緒にいるのを見て少し驚いた様子。
そりゃあ…皆に私の好きな人はバレてるらしいから…
仕方ないとして、
男子 「写真だろ、? ほら携帯、」
と、男子に携帯を渡す。
と、先輩は近くに置いてあった、先っぽにハートが着いた棒を持った。
私も同じ物を持って、黒板にある大きなハートを背景にして先輩の隣に行く。
男子 「写真、入んないからもっとくっついて、?」
と、もう少しで肩が触れるくらい近づいた。
男子 「ん、じゃいきまーす。はい、ちーず。」
カシャと音が鳴る。
男子 「確認、」
と男子から携帯を受け取り、
さっき取れた1枚の写真を確認する。
と、先輩が後ろから私の携帯をのぞき込む。
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他にも、別の場所で写真を撮った。
あんなに近づいたのに、
先輩はなんとも…思ってないか…。
“ 愛して ” “ 愛して ”
少しくらい意識してくれてもいいのに。
“ 欲しいな ” “ 欲しいな ”
「誰かに取られる」
「時間経つの早いし、卒業しちゃう」
「告白しちゃいなよ 」
こんな時にみんなの言葉を思い出す。
焦っちゃうじゃん。
“ 愛を ” “ 愛を ”
“ ココロくっつけて ”
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。