第10話

# 10
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2018/09/27 12:11
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
そろそろ終わるか、

その先輩の一言で時計を見てみる。
6:45
帰宅部の私。
こんな時間まで残ったのは初めてだ。



でも、時間が経つのは早かった。
もっと先輩を見ていたかった。

先輩を含め、soundのメンバーは楽器やらをあっという間に片付けていく。

その雰囲気に押し負け、私も鞄を背負う。
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
今日はありがと。
月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
はい…。

友達 「また来ていいぞ、!!」

日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
うん、是非
月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
そうします、!!
友達 「や、やべ!! 俺先帰るな!! じゃあな!!」
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
あ、うん。

そうして、先輩の友達が帰って行った。












なんだったら…



先輩と一緒に帰りたい。




もっとアタックすればいいんだ。


“          ねぇ、だから          ”




“ 愛を ” “ 愛を ”

月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
先輩、!!!!

鞄を持ち帰ろうとしてる先輩の袖を掴んだ。



“ カラダくっつけて ”


先輩が振り向く、
月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
い、い…一緒に帰りませんか!!//
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
あ、…もう暗いしね。帰ろ、か。

また先輩……ほんと、鈍感すぎる…。


勇気を出したのに…なんでかな。
“     愛してよ     ”
ー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ーー♡ー

雲が太陽を隠す。
7時過ぎ、
最近肌寒くなってきた。


先輩が太陽、私が月。


先輩の出番が、終わる。
その代わり、私の番が来る。
私と先輩で皆を照らしてる。




そんな発想、私には全然なかった。
先輩は普段どんなことを考えているんだろう。

日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
今日はありがと。
月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
ぁ…いえ、
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
月雲さんの言ってた通り…俺らもっと楽しくしないとな、
月雲 心穏 (つくも しおん)
月雲 心穏 (つくも しおん)
ご、ごめんなさい!! 今のままでも十分なくらいなのに…
日神 亜煌(ひがみ あきら)
日神 亜煌(ひがみ あきら)
ううん、皆で楽しまないと


いつもとなんだ変わりない帰り道。
先輩と一緒にいるだけで、
話をしながら、歩いて帰ってるだけなのに




すごく楽しい。
虹の上を歩いているような、そんな気分。

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