第3話

3.
538
2020/11/11 11:17


_ガタンッ!


目を開き、視界に映ったのは想像したものとは別だった。


あなた

ここは…

リンドウ
リンドウ
裏口です。
リンドウ
リンドウ
ここでリハーサルやレッスンをするんですよ。
あなた

・・・。

あなた

……なまえ。

リンドウ
リンドウ
!あぁ、ごめんなさい。
リンドウ
リンドウ
僕はリンドウです。
仕事場ではそう呼ばれています。
あなた

…ふーん。



…リンドウ、ね。


変な出会いをするもんだ。


あなた

俺はあなただ。

あなた

まぁ、中へ入れてくれたのは感謝する…



実際、風邪引きそうだったし。


リンドウ
リンドウ
いえいえ。とんでもないです。
_ここより、暖かい部屋へ行きましょう。
リンドウ
リンドウ
…貴方に会わせたい人がいるんです。
あなた

会わせたい人…?



リンドウは深い説明はせずに、


ただ「ついてきてください。」と一言だけ言い、前へ歩く。



リンドウ
リンドウ
…会わせる前に確信しておいた方がいいですね。
リンドウ
リンドウ
__あなたさん。
あなた

な、なんだよ…



謎の緊張感があなたに襲いかかる。



リンドウ
リンドウ
__"ケイ"、という名前の男をご存知ないですか?

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