第13話

部屋から見た景色。
3,940
2021/10/04 15:52



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うぉぬや〜、ちょっと調べてもらいたいことがあるけど、いい?
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いいよ〜、何??
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これについて、至急じゃなくていいよ。



そう言ってメモを渡す。

さっきのところの机の上にあった情報。

パクってきました。拍手👏。




🦊
🦊
じゃあ、戻るね。
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ばーいばーい!!







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自分たち幹部は、一緒に住んでいる。


このビルが17階建てオフィスビルだけど、地下も17階にも及ぶ。


17階頂上が私たちの部屋である。


それより下は、構成員や訓練員の宿舎。


だいだい、資料室、訓練室、武器保管室など、


マフィアに必要なものは全て地下が多い。


だから、あんま階数が多くなくても困んない。







うぉぬは、地下のパソコン室で、

じょんはには、医務室、

みんぎゅは、工房にずっといて、

その幹部所属の構成員達は、そこの近くに部屋が多いけど、


基本休息は各自の部屋にで取る。






ゆっくりコートを脱ぎ、体につけたナイフを外す

脇腹の火傷痕、喉の傷跡。

暴行の跡。今まで受けた傷。








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まじ、治んないな...。




ベットに座り、筋トレをしながら、昔を思い出す。






自分は、何者だろうか。


なんのために生きているのかと問うときがあった


帰ってきた答えは



『人間の新たな兵器となるため。』




私は、秘密組織の軍部の人体実験被験者だった。


もちろん、人身誘拐によって、連れてこられた。


毎日が実験、実験、実験。


薬物を過剰注入され、痛覚を切られ、


人体実験され、めちゃくちゃにされた。



でも、唯一の救いは隣に同じ境遇の人がいた。





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🦍
🦍
俺、ちぇすんちょる、よろしくな!
👼
👼
ゆん じょんはん、君の天使だよ〜。


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すんちょるは、すぐに体力面で実験に体が追いつけず、一時中止となった。



じょんはんは、親から医学を受け継いでおり、私達2人の治療係だった。


もちろん、じょんはんも、一回だけ実験を行ったが、無理だった。




そりゃあ、あんな細い体無理でしょ。





3人で同じ部屋ですみ、


毎日私を生かしてくれて


一緒に逃げ出す方法を考えていた。




ある日、実験が終わった後、


唐突に研究者の喉を掴み、首の骨を折った。


人間としての一線を超えてしまったのだ。


歩いて出会った人全員殺した。


研究所はもう人がいない。




後は、すんちょるとじょんはにだけ。

でも、お世話になった人は忘れていない。






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ねぇ、私を殺して、逃げて。
🦍
🦍
な...何言ってんだよ!!
👼
👼
具合悪いんだったら見るよ!!


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もうここ誰もいない。私が全部殺した。



すんちょるとはには顔を見合わせて、

私を抱えると黙って出口に向かった。




外は森林で森を抜けると、街が広がっていた。

廃病院を見つけ、連れて行く。



その時見た景色はどんな時よりも綺麗だった。

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