あなたの父親から全てを聞き、俺は焦った。
俺は後悔した。
1人で来るんじゃなかった。大人を呼ぶべきだったと。
いきなりスタンガンを当てられ、俺は意識を失った。
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何もないただ白い部屋。
鎖で繋がれていた。
そこには、ただ参考書の山と、学校の制服が置かれていた。
でも、何よりも異質なのは、血の跡がはっきりのこっていること。
そっからは地獄だった。
蹴る、殴る、蹴る、殴るの繰り返し。
途中で家族が探してたが、
完全防音室だから何も聞こえなかった。
あなた、大丈夫か?
ご飯は満足して食べてるか?
痛い目に遭ってないか?
そんなこと思いながら、わからない時間が過ぎて行ったよ
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どうやら、俺は売り飛ばされるらしい。
あなたに会えて、一緒に逃げ出そう。
そして、この父親を捕まえる。
気づいた時には、眠らされていて、暗い袋に入れられていた。
トラックのモーター音を聞きながら、再び眠った。
そこには、痩せ細ったあなたと、同い年ぐらいの男の子。
久しぶりに会ったあなたは俺のことを忘れていた。
俺は意外と体力がなく、実験は保護観察となった。
でも、あなたはずっとやっていて、
日に日におかしくなっていた。
保護観察だから、じょんはにと話すことが多く、
話していたら、
俺は耳を疑うような話を聞いた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。