~ 朝 ~
ジ「グク先生おはようございます」
ジ「あ、そーいえば昨日、あなた奪っておきました。」
ジ「昨日あなたとヤりました。俺のものにしといたんで。」
ジ「はやくしないとあなた、俺に正式に奪われちゃいますよ?」
…うそだろ。
…許せない。
なんで、俺以外の男と…
~ 5 時 間 目 終 了 ~
「さやか!!帰ろ!!」
…やっぱり。
俺のこと避けてる。
ガシッ
俺はゆめの腕を掴んだ。
「え、、?」
気づいたらあなたを呼び出していた。
~ 放 課 後 ~
俺はあなたを理科室の壁に追い詰めていた。
『許せない。』
そう思ってたけど
本当はこんなことはしたくなかった。
ただ、あなたが自分のものだっていう証拠が欲しかった。
ただあなたをぎゅって抱きしめたかった。
なのに、俺は今あなたを追い詰めているだけだ。
ただ、嫉妬しているだけなのに。
口が勝手に動く。
気づいたら、そう言っていた。
本当は行って欲しくない。
ずっと俺のそばにいて欲しい。
だけどなぜか言ってしまった。
謝らなければ。
そう思って顔を上げると
あなたはもうそこにはいなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。