第73話

漆拾参 [完]
17,948
2020/08/09 04:06
ルカside

師範が亡くなってから1日がたった


僕は師範の屋敷にずっとこもっていた



御館様は僕を気遣ってくださり今日は非番だった


他の人は…自分なりに前に進んでいる…




僕は…ダメだな…
ルカ
ルカ
師範…
両親が亡くなった時は…師範が居てくれた…


だから、悲しくなかった…


だけど、その師範もいない
〈コンコン〉


戸をたたく音


さすがに無視をしてはいけない
ルカ
ルカ
…はい
ルカ
ルカ
何の御用ですか?
ルカ
ルカ
……炭治郎さん
竈門  炭治郎
竈門 炭治郎
ルカ…渡したい物があってな
竈門  炭治郎
竈門 炭治郎
しのぶさんが見つけてくれたんだ
竈門  炭治郎
竈門 炭治郎
あなたの病室の…枕の下にあったらしいんだ…
そう言って渡されたのは封筒
竈門  炭治郎
竈門 炭治郎
あなたからの手紙だと思う
師範から…
ルカ
ルカ
ありがとうございます…
僕が受け取ると炭治郎さんは任務に行った
部屋に戻って封筒を開く


開けると1枚の手紙が入っていた
『 ルカへ

元気?



私の予想だとルカは元気ないと思う
でも、大丈夫
ルカには仲間がいる
支えてくれる仲間が


それに私はルカに感謝したい


私の継子になってくれてありがとう

私を信じてくれてありがとう

助けてくれてありがとう


ルカ


君は雨柱の位について人を助けて

鬼を滅ぼして

それと…死なないで
命を大切にして

これが私の願い

継子として叶えてね?


これからも体調に気をつけて



さよなら

雨宮 あなた』
ルカ
ルカ
うっ…グス…
ルカ
ルカ
こちらこそ…ありがとう…
僕の目を綺麗と言ってくれて


継子にしてくれて
ルカ
ルカ
何をするべきか分かりました
僕は雨宮あなたの継子
しっかりしなくては
ルカ
ルカ
頑張りますよ…師範…











____

________


鬼殺隊の1つの墓の前に少年がたっていた
ルカ
ルカ
師範…終わりました…
ルカ
ルカ
長い戦いが
ルカ
ルカ
沢山の犠牲を出しましたが、鬼を滅ぼすことが出来ました
そういう少年の左腕はなかった
ルカ
ルカ
師範、僕は痣が出たんですよ
ルカ
ルカ
雫みたいな痣でした
ルカ
ルカ
あと、数年したらそちらに行きます
ルカ
ルカ
…それまで見守ってください
この少年

名を 雨宮 ルカという

師範の姓と呼吸を受け継ぎ、亡き師範の願いを叶えた
これは日本一、悲しい鬼狩りの物語
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今回の作品、ここで終了です!

ありがとうございました!


次は…裏切り系を書こうか…今書いてる作品に集中するか…迷ってますね

それでは・△・)ノ バイバイ

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