第40話

肆拾
22,342
2020/03/31 08:08
ルカside
今日は選別の日

だから朝早くから起きて出発しようと思ってたけど…
雨宮  あなた
雨宮 あなた
ルカ、絶対怪我しちゃダメだよ
雨宮  あなた
雨宮 あなた
分かってる
ルカ
ルカ
分かってますよ、師範
かれこれ20分こんな感じ

こういう様子を見ると僕よりも歳が下なのも頷ける気がする

って、それより…早く行かないと間に合わない…
ルカ
ルカ
師範、そろそろ行かないと
雨宮  あなた
雨宮 あなた
うっ…そうだけど…
ルカ
ルカ
師範、離してください
雨宮  あなた
雨宮 あなた
うわぁールカが反抗期
ルカ
ルカ
僕の反抗期はとっくの昔に終わってます
雨宮  あなた
雨宮 あなた
……怪我しない?
ルカ
ルカ
はい、しません
雨宮  あなた
雨宮 あなた
……行ってらっしゃい
渋々、手を離してくれた師範
ルカ
ルカ
行ってきます、師範!
僕は屋敷を出た


かなりのスピードで選別へと向かう

そしてやっと目的地

どうやら僕が最後のようだ

選別が行われるのは藤の花が咲き乱れた藤襲山

今回は人数が多いって師範が言ってたな

だいだい30…もう少しいるぐらい
黒髪の子
黒髪の子
皆さま
黒髪の子
黒髪の子
今宵は最終選別にお集まり下さってありがとうございます
黒髪の子
黒髪の子
この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込められており
黒髪の子
黒髪の子
外に出ることはできません
白髪の子
白髪の子
山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が1年中
白髪の子
白髪の子
狂い咲いているからにございます
黒髪の子
黒髪の子
しかしここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がいます
黒髪の子
黒髪の子
この中で7日間生き抜く
白髪の子
白髪の子
それが最終選別の合格条件でございます
白髪の子
白髪の子
では、行ってらっしゃいませ
その言葉と共に皆、入山していく

さて、7日間生き抜いて早く帰らないとね
嗚呼!久方振りの人肉だあ!
食わせろぉぉ!
ルカ
ルカ
雨の呼吸
ルカ
ルカ
弐ノ型    漫ろ雨そぞろあめ
かっ…
これが7日間…

体力より精神にきそう…
〜7日後〜
7日後の朝

僕が下山すると誰もいなかった

話を聞くと僕以外は不合格

つまり死んでしまったらしい

その後、刀の材料を選んだり色々あったけど覚えていない

とにかく早く帰りたかったから

師範は褒めてくれるだろうかと心を踊らせる

やっと屋敷の前まで来ると違和感に気づいた

屋敷のながらが静かなのだ

ルカ
ルカ
買い物でも行ったのでしょうか
ルカ
ルカ
師範、いますか?
一応、声をかけながら部屋を見渡す

すると机の上に紙が置いてあるのを見つけた

紙には師範の字で




























『ごめんなさい

これからは雨柱を任せます

さようなら

   あなた』
ルカ
ルカ
え…?
頭の生理が追いつかないで止まった僕の耳に鳴き声が聞こえた
セツ
セツ
ア……ナタ……
声の方に行くとセツがいた

だけど、セツの真っ白な羽は真っ赤になっていた
ルカ
ルカ
セツ!
僕は屋敷を飛び出した

蟲柱様は…動物が嫌いだと聞いたけど…

セツを助けてくれるだろうか…

そう、僕は蝶屋敷へと向かった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回はここまでです!

それでは・△・)ノ バイバイ

プリ小説オーディオドラマ