無一郎side
僕はすぐに忘れる
人の名前も顔も
だから、あなたの事もよく忘れてた
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こんなやり取りはいつもの事
だけど、1度も嫌な顔をしなかった
いつも笑って返してくれて、面倒くさそうな顔なんてされなかった
だから、そのうち覚えられた
馬鹿にされたりもしたけど
なんやかんや言って、歳も近かったから1番仲が良かった
だけど、その友情も自分で壊してしまった
戻そうと思った時には遅かった
あなたは死のまぎわ
もう一度、甘味処にも行けなかった
もう一度、鍛錬も出来なかった
もう一度、任務に行けなかった
もう一度…君に名前を呼ばれなかった
けど、頑張るよ
だって、1番の"親友"からの最後の頼みだったから
僕は雨宮 あなたの事を忘れることなく
戦っていくから
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今回はここまでです!
それでは・△・)ノ バイバイ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。