第70話

漆拾
15,781
2020/07/23 14:36
無一郎side
僕はすぐに忘れる

人の名前も顔も


だから、あなたの事もよく忘れてた

_____
時透  無一郎
時透 無一郎
…だれ?
雨宮  あなた
雨宮 あなた
雨宮 あなただよ
______
時透  無一郎
時透 無一郎
どこかであったけ?
雨宮  あなた
雨宮 あなた
一緒に柱をしてるよ
_____
時透  無一郎
時透 無一郎
えっと…たしか…
時透  無一郎
時透 無一郎
晴宮  ……だれ?
雨宮  あなた
雨宮 あなた
雨だよ、雨宮
雨宮  あなた
雨宮 あなた
雨宮  あなた
_____

こんなやり取りはいつもの事


だけど、1度も嫌な顔をしなかった
いつも笑って返してくれて、面倒くさそうな顔なんてされなかった



だから、そのうち覚えられた
時透  無一郎
時透 無一郎
あなた、合同任務だって
雨宮  あなた
雨宮 あなた
え…名前…
雨宮  あなた
雨宮 あなた
覚えられるんだね
時透  無一郎
時透 無一郎
殴っていい?
馬鹿にされたりもしたけど
なんやかんや言って、歳も近かったから1番仲が良かった
だけど、その友情も自分で壊してしまった




戻そうと思った時には遅かった


あなたは死のまぎわ

もう一度、甘味処にも行けなかった

もう一度、鍛錬も出来なかった

もう一度、任務に行けなかった

もう一度…君に名前を呼ばれなかった
けど、頑張るよ


だって、1番の"親友"からの最後の頼みだったから

僕は雨宮 あなたの事を忘れることなく

戦っていくから
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今回はここまでです!

それでは・△・)ノ バイバイ

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