第22話

気持ち ((裕太side
1,210
2018/08/24 08:38
あれから

今日になるまでは早かったな





福岡1日目は撮影で皆で楽しく撮って


2日目は皆で出掛けてたくさん笑って


そして今日



待ち合わせは駅に9:00にした
ホテルから駅は近くて

結構すぐ着く距離


俺は赤髪で結構バレやすいから


今日はバレへんように上手く隠した

駅に着くと


白のTシャツにダメージジーンズを着てる
あなたちゃんが居て



今までは顔とかをよく見ててスタイル見てへんかったけど、

あなたちゃんはモデルやと思うくらい
スタイルが良い
裕太
裕太
あなたちゃん
おはよ
貴方
貴方
あっ、おはようございます!笑
俺を見た途端に

パアッって笑顔になって


こっちまで笑顔になってしまう
裕太
裕太
昨日な、福岡のこと調べてん
あなたちゃんと一緒に行きたい所見つけたからそこ行ってもええ?


そう、昨日色々調べて


あなたちゃんと行きたい所を
ピックアップした
貴方
貴方
はいっ!

まずは


コーヒーが美味しくて有名なカフェ
裕太
裕太
ほら、ここ!

来たことあるか?
貴方
貴方
無いですっ!
初めて来ました!笑
裕太
裕太
良かった笑
よし、じゃあ頼もか!


2人で店内に入っていって


俺はアイスコーヒー


あなたちゃんはアイスカフェラテ


もちろん女の子に払わせるなんてことはせえへん


貰ってから外に出て

裕太
裕太
飲みながら散歩しよか笑
貴方
貴方
お金、、すいません…
裕太
裕太
ふはっ笑
気にせんでええよ笑


飲みながら2人で横に並んで歩く
裕太
裕太
なぁ、それ美味い??
貴方
貴方
え、あ、美味しいですよ!
裕太
裕太
一口ちょーだい
貴方
貴方
どーぞ!

ストローを俺に向けてくるあなたちゃん
そのまま飲んで
裕太
裕太
あっ、美味いやん!
貴方
貴方
あはは笑
良かった~笑
裕太
裕太
飲む??
俺もストローを向けたら
貴方
貴方
ブラック苦手なんですけど、、
飲んでみます…笑

そう言って飲んだあなたちゃん


すぐにすごい顔になって笑
貴方
貴方
…………苦い…
裕太
裕太
あはは笑
無理やったか笑
貴方
貴方
ブラック飲めない
って、恥ずかしいですかね、、笑
裕太
裕太
んーん
そんなことないよ笑
俺かて前は飲めへんかったよ笑
裕太
裕太
大人になったら
美味しさが分かる時が来るんちゃう?笑
貴方
貴方
それ、
私が子供みたいな言い方ですよ!笑
裕太
裕太
ふはっ笑
そんなつもりなかったんやけどな笑
貴方
貴方
大ありですよ笑

福岡の街を

2人で笑いながら歩く

って、他の人にとっては大したことないかもしれへんけど

俺にとってはすっごく幸せなことで
裕太
裕太
あ、昼ご飯どうするん?
貴方
貴方
ん~…
亜嵐クンどう思ってるのかな…

あぁそっか


亜嵐クンとも会うんやったな
貴方
貴方
もしもし亜嵐クン

亜嵐クンと電話するあなたちゃん


亜嵐クンの名前が出てきただけで自信が無くなる俺って、相当ダメダメなんやな~…


電話が終わって


クルッってこっち向いたあなたちゃん
貴方
貴方
お昼ご飯、別々に食べるみたいです!笑
裕太
裕太
あ、そうか!

じゃあ丁度ええ頃やし、食べに行くか~!笑

ほんとは一緒に食べたかったんやろな

って思ったのは

あなたちゃんの笑顔がぎこちなかったから

……そんなに亜嵐クンのことばっか考えんといてや
裕太
裕太
何食べたい?
貴方
貴方
え、いやいや!
裕太クンが食べたいもので!笑
裕太
裕太
あなたちゃんの食べたい物食べようや笑
貴方
貴方
私はここに住んでるので、
いつでも何でも食べられます!笑
裕太
裕太
じゃあどっかのファミレス行くか?笑
貴方
貴方
はいっ!
裕太クンとならどこまでもー!笑
裕太
裕太
あはは笑
何言うてんねん笑

笑ってるけど、

本当はめちゃくちゃドキドキしてる

どこまでも行ってくれるんやったら、

もう亜嵐クンなんかと会わずに

俺とどっか遠くに行こうや…
…なんて、くだらないこと考えてまう


気付けばもう11:00で


駅から近いファミレスに行った

ファミレスに着いてからずっと
そわそわしてるあなたちゃん
裕太
裕太
大丈夫か?笑
貴方
貴方
いや、あの、、
今更緊張してきちゃって笑


やっぱり、亜嵐クンやと緊張するんやな…


俺はもう恋愛対象としても見られなくなったてことか

ご飯の味もあまり分からなくなって


こんなんでヘコんでる俺、
ほんま男じゃないわ…笑


亜嵐クンとの約束もあるから
って早めに食い終わって


払います!

って言うてくれたけど
女の子に払わせる奴じゃないで笑

ファミレスを出てから

2人で駅まで向かう
貴方
貴方
今日はほんとに楽しかったです…‼笑
裕太
裕太
俺も楽しかったで笑
裕太
裕太
……亜嵐クンと、楽しんでな笑

本当はこんなこと言いたくないんやけど

でも、

あなたちゃんは気付いてないかもしれへんけど
今のあなたちゃんの顔、

すごい幸せそうな顔してて

もう、俺の入る隙は無いか…って
貴方
貴方
はい…‼笑

また俺の好きな顔で笑うあなたちゃん

このまま亜嵐クンに会わせたら

もう俺にはこの笑顔を見せてくれへんのやろか。
って思って

そう思ったら我慢が出来なくて



駅に向かってるあなたちゃんの手首を掴む

振り返って

え?

って顔してるあなたちゃん
貴方
貴方
……裕太クン…??
裕太
裕太
あなたちゃん
……俺あかんわ
貴方
貴方
え…??
裕太
裕太
もう、正直に話すわ
貴方
貴方
え、あ……はい
裕太
裕太
俺、あなたちゃんのことになると
余裕がなくて
でも、何かあればいっつも頭の中に浮かんでくるのはあなたちゃんで
裕太
裕太
あなたちゃんの笑顔を見るだけで
元気が出て、
あなたちゃんは俺のことなんか眼中にも入れてへんと思うけど
裕太
裕太
…あなたちゃんが
亜嵐クンのこと好きなんは分かってる。

でも俺……


もう、言ってしまおう。

自分の気持ちを

裕太
裕太
あなたちゃんが好きや

あなたちゃんを見ると

明らかに困ってて
貴方
貴方
えっと、、あの
裕太
裕太
ほんまに、、
急にごめん
裕太
裕太
亜嵐クンのこと好きなんは分かってるから…‼
でも、
俺のことも少しは考えてほしい…
貴方
貴方
……私、、
貴方
貴方
…私は
そこまであなたちゃんが言った時


あなたちゃんの携帯に電話が掛かってきて


自然と手が離れる


画面が少し見えて


画面の中の文字は

白濱亜嵐

って文字で。



やっぱそうか……


電話はすぐに終わって



あなたちゃんがこっちを向く
裕太
裕太
え、えっと

ご、ごめんな…!
引き止めたりして!

もう行き!亜嵐クン待たせてるやろ…!
あなたちゃんにそう言うと
貴方
貴方
……ほんとに、今日はありがとうございました…!

そう言って

駅に行ったあなたちゃん



俺が亜嵐クンなら


あなたちゃんはすぐに
私も好きです

って顔赤くして言うんやろうな

とか思ったりして


あなたちゃんの背中を見ながら

溜息をついた

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