さっきより激しくなるキスに、焦らすスマホの着信音。
きっともう君の耳には聞こえてないよね。
しばらく鳴っていた着信音が鳴り止むと同時に僕は唇を離した。
彼女と目が合い、
”どうしよ”なんて言いながら君は僕に微笑みかける。
君はこれでいいんだよ。
僕にふさわしい彼女なんだから。
再び鳴り出す着信音。
すると彼女は僕の頭の後ろに手を回し引き寄せると、今度は彼女の方からキスをした。
ホビヒョン、その電話何度も掛けても僕と彼女の愛が大きくなるだけです。
この柔らかい唇も、これからは僕だけのもの…
君の心も身体も僕色に染めていくんだ。
・
〖彼side〗
fin…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!