リョウ「はい、給食。」
○○「あ、ありがとう!」
リョウ「ん、じゃ。」
○○「うん!」
私が密かに思いを寄せる人。リョウ。いつも会話はこれだけ。
いつもって言っても週1.2回しか会わないけど…。
でもこのとても短い会話をする時が、私にとってはとても大きく大切な時間なんだ。
_______今日は調子もいいし、久しぶりに教室に行ってみようかな
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私の斜め前の席にリョウがいる。たったそれだけの事に私の心臓は過剰に反応する。
((ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…!!))
…あぁ、心臓がうるさい……聞こえてないよね?💦
リョウ「…ぇ、ねぇ○○?おーい」
○○「っ!あ、うん、ごめん何だった?」
リョウ「今度行く職場体験の事言おうと思ったんだけど…大丈夫?体調悪くない?久しぶりに教室来てくれたから嬉しいんだけど、無理すんなよ。」
○○「あ、ありがと!大丈夫だよ!うちらの班ってどこ行くんだっけ?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。