リルルさんを、抱き締め・・・
長野君は、リルルさんを、抱き締めたままでいた。
これが、彼なりの慰めだろうか・・・
健くんが帰ってきた。
そして、坂本君は、見てはいけないものをみたかのように固まっている。
ワケわからずに連れていかれる僕だった
なぜ、彼は彼女を、抱き締めてしまったのか・・・・
自分でもわからずにいたのかもしれない。
誰もいないシェアハウス。
まだ、誰も帰ってきていない
リルルさんは、長野君の何気ない言葉に少しずつ心を開いていった・・・
人は、こんなにも温かいのか・・・と・・・
その頃・・・・
そして、注目の二人も帰ってきていた。
ずっと黙ったまま歩き続ける二人・・・
二人が言い合いを始めたとき・・
井ノ原くんに見つかり・・・
剛が、なにげにルキアさんに、告白しているところへ・・・
フッ
カイトはじっとリルルさんを見つめ・・・
カイトは、手を差し出した
なぜか、坂本君を見て
ルキアさんは、カイトさんをじっとみて・・・
↑ちょうど帰ってきた岡田君
そう言って消えたルキアさんのお兄さん・・・
長野君は、リルルさんを見つめていた
リルルさんは、行ってしまった
剛は、ルキアさんの腕をつかみ行ってしまう
サリーさんは、いつのまにか寝にいっていたみたいで、さらにみんなを起こした。
それだけ言うと、長野君は、リルルさんを探しに行った
剛は、ルキアを、抱き締めた
二人の穏やかな時間だった
長野君は、リルルさんが、いそうな場所に来た
なんだか、ざわさわ
している
さらに、さわざわしてきた
女の人の悲鳴が聞こえてきた
長野君が、止めるのを聞かずテレポートするリルルさん
目の前で、リルルさんの力を見た街の人はざわつき始めた
長野君は、機転を利かせて、そういうことにしたみたいだ。
さすがだな
何度言っても聞いてもらえないのだろうか
だが、ふたりは、背後に本物のカイトさんが来ていることに気づいていなかった・・・
そして、リルルさんの心の変化にも・・・
誰も気づかなかった
僕は、なにかを、思い出そうとしていた
カイトさんは、それだけいうと、消えた
ばくは、ひとり呟いた
三日後・・・・
メイクアップしたリルルさんは、恐る恐る長野君に近づく。
長野君は、リルルさんの頭をポンと、
優しくたたいた。
あいつのことなんか・・・・
それでも、長野君と目があってしまい・・・
彼に笑顔を、返され、ドキッとしてしまうリルルさんだった
リルルさんは、そういうといなくなってしまった
ふたりは、いなくなっていた
彼女は、また、消えてしまった
(回想)
・・・そう言うことか・・・・・
そして、リルルさんを見つけた長野君は、温かいのみものを、リルルさんの頬に当て・・・
長野君は、彼女を、責めることはしなかった。
こうして、俺たちV6と、彼女たちの1ヶ月はあっという間に経とうとしていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。