第7話

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2020/05/18 11:32
リルルさんを、抱き締め・・・
長野博
少しは黙ったらどう?
リルル
!?
長野博
少しは人を信用することも大切だと思うよ・・・
長野君は、リルルさんを、抱き締めたままでいた。
これが、彼なりの慰めだろうか・・・
坂本昌行
・・・!?
三宅健
どうしたの?坂本君
健くんが帰ってきた。
そして、坂本君は、見てはいけないものをみたかのように固まっている。
坂本昌行
あぁ~、健
三宅健
ん?なに?
坂本昌行
ふたりで、ディナーでも、いこうか、
なっ?なっ?
三宅健
えっ?今日の夕食の当番僕だよ?
手伝ってくれるんじゃないの?
坂本昌行
いいから、いいから。
おごるから!
三宅健
なんで~?
ワケわからずに連れていかれる僕だった
リルル
離せ!
長野博
あっ!ごめん・・・・
リルル
早く入ろう!
長野博
・・・・あっ・・・うん・・・・
なぜ、彼は彼女を、抱き締めてしまったのか・・・・
長野博
・・・・
自分でもわからずにいたのかもしれない。
リルル
・・・・・
誰もいないシェアハウス。
まだ、誰も帰ってきていない
長野博
さっきは、ごめん・・・
リルル
別に・・
ただの慰めでしょ?
長野博
まぁ、そうなんだけど・・・・
リルル
さっきのわたしは、どうかしてた・・・
忘れていいよ・・・・
長野博
それじゃあ・・・ひとつ、頼んでいい?
リルル
なによ!
長野博
俺は、君の笑った顔がみたいな・・・
リルル
えっ?
長野博
そしたら、きっとうまく行くと思う。
なんでも諦めちゃダメだよ。
きっといいことあるよ
リルル
・・・・・
長野博
あっ、もうこんな時間だ。今日の当番いないから作っちゃうか・・・・
リルル
・・・・
リルルさんは、長野君の何気ない言葉に少しずつ心を開いていった・・・
人は、こんなにも温かいのか・・・と・・・
その頃・・・・
三宅健
えっ?( ̄□ ̄;)!!長野君と、リルルさんが!
坂本昌行
そうなんだよ。邪魔しちゃ悪いだろ?
三宅健
なんでー?見たかったぁー二人がハグ🤗してるところー
坂本昌行
そこかよっ
そして、注目の二人も帰ってきていた。
剛&ルキア
・・・・・
ずっと黙ったまま歩き続ける二人・・・
森田剛
ねぇ、ルキア・・・
ルキア
えっ?
森田剛
なんかさ、こないだから俺のこと避けてるだろ
ルキア
避けてるのはそっちでしょ?
森田剛
なんで、来たんだよ
ルキア
一緒にいたかっただけだよ
森田剛
大体さぁー
二人が言い合いを始めたとき・・
井ノ原快彦
ねぇ、二人ともさぁー家の前で何ケンカしてんの?
井ノ原くんに見つかり・・・
長野博
みんな、お帰り
ルキア
・・・・
森田剛
中、入ろっか・・・寒いし・・・
長野博
・・・・
ルキア
・・・・
森田剛
あのさ・・・
ルキア
なんで・・・?
森田剛
えっ?
ルキア
剛は、なんで振り向いたらいるの?
森田剛
ルキアのそばにいたいから・・・
ルキア
・・・・・
森田剛
なんちゃって・・・
ルキア
・・・・
剛が、なにげにルキアさんに、告白しているところへ・・・

フッ

森田剛
いま、なんか光った・・・
ルキア
庭の方・・だね・・・
カイト
・・・・・
長野博
あっ・・・
ルキア
カイト・・・・
カイト
やっと見つけたぞ
ルキア、サリー、リルル・・・
リルル
・・・
カイト
なぜ、ここに3人もいるんだ
森田剛
よぉ、久しぶりだな
カイト
また、君たちか・・・
カイト
で、お前(剛に向かって)
誰だっけ?
森田剛
なぬっ💢
カイト
戻るぞ。
サリー
カイト・・・・
リルル
・・・・・
カイト
リルル、君を探しに来た
ルキア
カイト、どうやって来たんだ
ゲートは閉じてるはずだ
カイト
リルルを探してた
カイトはじっとリルルさんを見つめ・・・
長野博
よかったじゃん・・・
ちゃんとカイトさん探してくれていたじゃん
カイトは、手を差し出した
リルル
・・・・
サリー
もう、会えなくなるの寂しいな・・・
長野博
きっといいことあるから・・・・
リルル
わたし、ここにいる・・・・
長野博
えっ?
カイト
こいつらと一緒にいると言うのか
三宅健
もう少し、知りたいことがあるってことだよね?
リルル
ごめん、カイト・・・・
カイト
ふん、満月までまだ、あるしな・・・
落ち着くまでここにいろ。
(俺は、ここは好かん)
カイト
ルキア・・・
ルキア
えっ?
カイト
お前、いい女になったな。もしかして、あのちびのこと好きか?
ルキア
・・・好きだよ・・・
森田剛
えっ?・・・
カイト
それから、
なぜか、坂本君を見て
坂本昌行
俺?
カイト
ヨシヒコは、お前か?
坂本昌行
え~っと・・・
井ノ原快彦
ヨシヒコは、僕です!
カイト
そんなのはどうだっていいさ!
坂本&井ノ原
なんだとー💢
カイト
ジュンは、いないのか?
長野博
ジュンって、岡田のこと?
ルキア
カイト・・・まさか・・・
カイト
なんだよ
ルキアさんは、カイトさんをじっとみて・・・
ルキア
カイト・・・本当のこと言えよ・・・
カイト
なにがだ
ルキア
カイト・・
いや、いまここにいるのは本当のカイトじゃない
森田剛
えっ?( ̄□ ̄;)!!
ルキア
なぁ、カイト、本当のこと言えよ
リルル
本当のこと?
ルキア
本当は、忘れられない女性がいるから突っ張っているんだ
リルル
・・・・
三宅健
忘れられない人?
カイト?
な、なにを、言い出す
ルキア
カイトがこの世でたった一人、愛した人は・・・・アミなんだ・・・
岡田准一
・・・・・!?
↑ちょうど帰ってきた岡田君
ルキア
アミが愛した男を見に来たんだろ?
ルキア
お兄様
ルキアの兄
・・・!!!!!
な、なぜ、ばらす
岡田准一
どう言うことや
ルキアの兄
さすがだな、ルキアは
わたしは、この目で見たかった。
ルキアが2回もお見合いを、断るなんて
忘れられない男が地球にいるんだということ
その男の仲間に、アミが愛した男がいること
すべて繋がったよ
森田剛
・・・・・
岡田准一
・・・・?
森田剛
だからって、カイトさんに成りすまして来るなんて
ルキアの兄
こうでもしなきゃゲートは開けてくれなかったんだ
ルキア
えっ?開いたの?
ルキアの兄
リルル・・・お前の気持ちが、まだ、不安定なうちは帰ってくるな・・・
本物のカイトからの伝言だ。
それでは諸君・・・
さらばだ
そう言って消えたルキアさんのお兄さん・・・
V6
何しに来たの?
あの人・・・
長野博
・・・・・
長野君は、リルルさんを見つめていた
森田剛
あの人、ほんと何しに来たんだろ・・・
三宅健
剛のことからかいに来たんじゃないの?
岡田准一
・・・・・・・
坂本昌行
岡田は、ライバル宣言されていたな
今さらだけど・・・
岡田准一
( ̄□ ̄;)!!えっ?そうなんかな
長野博
本物のカイトさんじゃなくて、残念だったね
リルル
あなたには、関係ないでしょ?
リルルさんは、行ってしまった
長野博
・・・・
井ノ原快彦
・・・・
ルキア
剛、ごめんね・・・
森田剛
ルキア・・・
さっきの話の続きだ
ルキア
えっ?
剛は、ルキアさんの腕をつかみ行ってしまう
井ノ原快彦
(笑)二人きりを邪魔されたんだね
サリー
なに~?なんの騒ぎ?
まだ、騒いでいたの?
サリーさんは、いつのまにか寝にいっていたみたいで、さらにみんなを起こした。
坂本&長野
サリーさんのことか忘れていた😓
長野博
おれ、リルルさん探してくる
坂本昌行
追いかけるの遅いだろ
長野博
謝ってくる・・・・
あんなことしちゃったから
坂本昌行
お前は本気じゃないの?
あの子に、本気なのか?
長野博
まだ、わからないよ
坂本昌行
な、なんだ
その顔は・・・
どこかで見たことある・・・・
長野博
あの子を泣かせたくない・・・・
坂本昌行
・・・・えっ?・・・
長野博
いま、言えるのはそれかな・・・・
それだけ言うと、長野君は、リルルさんを探しに行った
ルキア
剛!どこ行くんだよ
森田剛
昼間さ・・・
いや、なんで・・・相手役・・・OKしたの?
ルキア
えっ?
森田剛
監督さんに、言われたから?それとも共演者の人に気に入られたから?
ルキア
・・・・
森田剛
相手が俺だから?
それとも、あいつ・・・だから?
ルキア
なにそれ妬いてるの?
森田剛
答えろよ!
答えないとルキアを嫌いになる・・・から・・
ルキア
嫌いになるってなによ
森田剛
いや、・・いまのは冗談・・・
俺のわがまま・・・
あ~!
なにいってるんだよ・・・俺・・・
わけわかんねぇ
ルキア
・・・そんなの決まってるじゃない・・・・
相手役が剛だったからだよ
森田剛
えっ?
ルキア
わたしが今さら他の人に目が行くとでも思ったの?
森田剛
なんだよ
ルキアの相手は俺しかいねぇもん
ルキア
あはは、なんだそれ
変な自信
剛は、ルキアを、抱き締めた
ルキア
えっ?剛・・・どうしたの?
森田剛
そうやって笑っていろよ?約束だからな?
二人の穏やかな時間だった
長野君は、リルルさんが、いそうな場所に来た
長野博
リルルさん
やっぱりここに
いた・・・・
リルル
・・な、なんでわかるの?
長野博
さぁ、なんでかな・・・
ここでよく君と鉢合わせするからかな
なんだか、ざわさわ
している
長野博
なんか、人、多くない?
さらに、さわざわしてきた
女の人
キャ~!うちの子が!
女の人の悲鳴が聞こえてきた
長野博
ちょっと!リルルさん?
長野君が、止めるのを聞かずテレポートするリルルさん
長野博
街の人1
あの子、飛んだわよ?
街の人2
なに?宇宙じん
子供
うぇーん、お姉ちゃんこわい~
目の前で、リルルさんの力を見た街の人はざわつき始めた
長野博
すいません。
たまたま、ドラマの撮影を、ちょうどしていて・・・
街の人1
よく見れば長野君
長野博
空飛ぶシーンだったら、君のこと助けたんだよ?
長野君は、機転を利かせて、そういうことにしたみたいだ。
さすがだな
子供
ほんとに?
長野博
ほんとだよ?
女の人
助かりました
リルル
なんで泣くんだ。わたし、あの子を助けたのに
長野博
・・・確かに助けたのは君だ
でも、ここは無力の地球ってこと忘れないでほしい
リルル
でも、あんた、ウルトラマンなんだろ?
長野博
(何年前の話だよ)
いや、それはね?変身後の姿だし、ドラマやアニメや、映画の上で作られる世界でもあるし・・・
俺、変身なんてできないし(笑)
リルル
ここには必要ないのか?
長野博
よくわかってるじゃん。
そうだよ。この世界には必要ない
たまには、そういう力持っていたらいいなというときもあるけどね
リルル
あたしは、この力が嫌いだ
早くなくしたい・・・
長野博
そして、もうひとつ
リルル
・・・まだ、なにかあるのか?
長野博
ここで使う必要がないだけでその力が必要なのは君が戻るべき場所だよ
リルル
私の戻るべき場所・・・・
長野博
だから約束してよ
その力をむやみに使わないって
リルル
やだ!
長野博
リルルさん
リルル
いやだよ!
長野博
・・・・・
何度言っても聞いてもらえないのだろうか
リルル
昼間、あんなことしておいて・・・
長野博
あっ・・・
やっぱり怒ってる?
リルル
・・・・
長野博
ごめん、わすれていいよ・・
忘れて?
リルル
えっ?
長野博
さぁ、帰ろうよ
だが、ふたりは、背後に本物のカイトさんが来ていることに気づいていなかった・・・

そして、リルルさんの心の変化にも・・・
誰も気づかなかった
カイト
ふ~ん
また、地球人か・・・
三宅健
え~っと・・・
僕は、なにかを、思い出そうとしていた
カイト
よぉ、ケンケン
三宅健
えっ?( ̄□ ̄;)!!だれ?
しかも、ケンケンって・・・
カイト
こらっ俺のこと忘れたのか?
三宅健
カイトさんでしょう?
本物の
カイト
えっ?本物?
三宅健
残念だけどぉ、ルキアさんと、剛なら二人でいなくなっちゃったし、なんやかんやリルルさんと、長野君もいい感じだし?
どこを邪魔したいの?
youは
カイト
リルルは・・・・
本物の恋を知ったようだ
三宅健
えっ?
カイト
それじゃ、あとのやつにもよろしくな
カイトさんは、それだけいうと、消えた
三宅健
だから、なにしにきたの?
なんか言えよ!
・・・本物の恋?
リルルさんが?
長野君と・・・・
ばくは、ひとり呟いた
三日後・・・・
リルル
あの・・・
メイクアップしたリルルさんは、恐る恐る長野君に近づく。
長野博
どうした?
リルル
あの・・・どうかな・・・
わたし、おかしい?
長野博
おかしくないよ
合格
それで、笑顔忘れずにね?
長野君は、リルルさんの頭をポンと、
優しくたたいた。
リルル
な、なによ
サリー
リルル!わたしたち、エキストラで出ていいって!
リルル
えっ?エキストラって、なに?
サリー
よかったね。ヒロシの近くで出れるよ❤️
リルル
か、かんちがいしないで
わたしは、別に・・・
あいつのことなんか・・・・

それでも、長野君と目があってしまい・・・
彼に笑顔を、返され、ドキッとしてしまうリルルさんだった
リルル
なによ、なによ・・
急に優しくしないでよ・・・
サリー
リルル?大丈夫?
リルル
えっ?
サリー
顔色悪いよ?ちゃんと食べた?
リルル
お腹すいてないから
あと、エキストラはサリーひとりで出なさいよ
リルルさんは、そういうといなくなってしまった
サリー
ちょっと!リルル?待って!
長野博
あの二人も誘うよ・・・
女優1
行ってらっしゃい
長野博
サリーさん、リルルさん今から昼休憩・・・
あれ?二人ともいない
ふたりは、いなくなっていた
長野博
どこ行ったんだろ・・・・
リルル
サリー、なんでついてくるの?
サリー
私のせいでこっちきちゃったし、帰れないのもわたしのせいだし・・・・
カイトさん、探しに来てくれたかと思ったら間違いだったって聞いた
リルル
・・・・・・・
サリー
もっと嬉しそうな顔、すると思ったのにってみんな言ってたよ?どうして、もう少しここにいるって言ったの?
リルル
サリーには、関係ないよ
サリー
メール来たよ
ヒロシが、ランチに行こうって。
今日で、バイト終わるからご馳走してくれるって
リルル
要らないよ!
サリーいってくればいいじゃない
彼女は、また、消えてしまった
サリー
リルル・・・・
長野博
やっと見つけた・・・・
寒いから中はいれよ・・・・
あれ?リルルさんは、一緒じゃないの?
サリー
・・・ヒロシ・・・
長野博
えっ?
サリー
あの子のこと、ちゃんとみてあげて
長野博
サリーさんまで、何を言い出すんだ・・・・
サリー
カイトさんのことで傷ついた彼女を、救ってあげられるの、ヒロシしかいないよ・・・
だから、お願い
長野博
・・・・
どうしてそう思ってくれるの?
サリー
・・・・本気って、やつかな
長野博
・・・・本気?
(回想)
坂本昌行
いいか、健。みんなも・・・この国の人を好きになるなよ?
三宅健
無理だよ、坂本君・・・
僕は好きになっちゃったから・・・・
・・・そう言うことか・・・・・
長野博
彼女が、どこにいるか心当たりある?
サリー
・・・うん・・・
そして、リルルさんを見つけた長野君は、温かいのみものを、リルルさんの頬に当て・・・
リルル
な、なに?
長野博
なにか食べないと、脳は働かないし、肌にもわるいよ?
リルル
・・・・・・
長野博
これでも食べなよ。また、美味しい店にはいつでも連れていってあげるから。
今日、最後なんだからしっかり仕事しろよ。
長野君は、彼女を、責めることはしなかった。

こうして、俺たちV6と、彼女たちの1ヶ月はあっという間に経とうとしていた。

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