第44話

過去
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2020/01/28 13:32
あなたside
高橋「ねぇ、あなたさ、ジャニーズに入れたのはジャニーさんのおかげって言ってたやん?」


『あぁ、言ったことあるかも』


高橋「それどういうことなん?」


『…今聞くん?』


高橋「や、今思い出したから…」


『話すけど、引かないでね』


高橋「…?おん」









































確か、私が4歳の時だったかな


その時、お母さん…うん、お母さんとお父さんが離婚しようとしてたの


私は"離婚"の意味なんてその時は全然知らなかったから、自分は関係ないとか思ってたんだ


でも、ある日突然お母さんからの虐待が始まった


『ウッ、ゲホッ、も、やめて』


母「あんたが生まれてきたから!あんたが生まれてきたからこんな辛い思いしなきゃいけなくなったのよ!」


『ごめん、なさ、ゲホッ ゴホッ』


母「謝っても何も変わらないのよ!早く消えて!!!!!!」


『ウッ、だれかぁ、助けて』


母「うるさい!うるさい!うるさい!」


最初は虐待だけで済んでたんだけど、いつからか他の男を連れ込むようになった


…その時はもう、離婚してたよ?


でも、私はそんな事知らないし、連れてきた男は毎日毎日違うやつ


まぁ、4歳ながらよく耐えられてたと自分でも思う


私は小一で入所したから、2年はそんな生活がずっと続いてた


兄弟もお父さんの方に行っててそばにはいない、親と呼べる人もいない


友達だって居ないし、外の世界だって知らない


私このまま死ぬのかな、なんて思うことだって少なくなかった


…でも、お母さんがたまに出かけてる時があって、これは逃げるチャンスだと思って、ずっとどうすればいいか考えてた


ま、4歳だからなんも思いつかなくて、普通に逃げることにしたけど


そして、お母さんが家を出た瞬間、部屋のドアを開けて、もちろん家には誰もいないから猛ダッシュで階段降りて、外に飛び出したよ


外の世界を見た時、もうどうすればいいかわかんないから、足が動かなくなって、でも、このままじゃいつか殺されると思ったから頑張って走って、近くの建物に入ったの


まぁ、そこでもどうすることも出来なくて、まだ小一だから泣き出しちゃって


そこでどうしたの?って心配してくれたのがジャニーさんで、もうずっとずっと溜め込んでたもの全部言って、初めて会うし、知らない人なのに全部言っちゃって


自分でも不思議だったよ


で、その時言われたんだ、


喜多川「You、ジャニーズって知ってる?」


まぁ、テレビもない部屋で生きてきたから知ってる訳もなくて


じゃあ、見せてあげるって言われて見せてもらったのが、嵐さんが練習してたスタジオだったの


その時かな、私が二宮くんを好きになったのは


人一倍やる気がなさそうで、ゲームばっかしてて、でも自然と周りに人が集まってきてて、本番になったらスイッチが入って


初めてこんな人になりたいと思えたんだ


ま、分かってるとおり、その練習を見てジャニーズになることを決めたの


入ったばっかの時は誰とも馴染めないし、唯一の女子だから差別とか色々あったよ


でも、何故か負けず嫌いだから夜も居残り練習して、朝は誰よりも早く来て、ずっと練習してた


あ、言っておくと、私ジャニーさんと会った所は埼玉なんだけど、何故か関ジュに入ることになったの


その時は朝5時起きで、腹筋、背筋、柔軟を25回ずつ、まぁ、着替えたりご飯食べたりして、その時はジャニーさんが用意してくれた家にメイドさんみたいな人と2人で住んでたの


で、6時にスタジオ入って、自主練。みんなが集まったら合同練習して、それが夕方くらいだったから、終わったら家帰って腹筋、背筋、柔軟を25回。その時は学校ずっと不登校で、私が通い始めたのは中学から


あとたまにランニングしたり、腕立てしたり


夜はダンスの練習と、家の個室で歌の練習


それを続けてたら、センターにもなれたし、みんなとも打ち解けられるようになってきた


まぁ、差別とかそういうのが無くなったわけじゃないけど、友達だって出来たし、笑う回数だってめちゃめちゃ増えた


で、入って少したったくらいに西畑が入ってきて、初めはみんなから好かれててどこにでもいい顔してただ、好かれたいだけのやつだと思ってた


外面良くして、私なんかとは真逆だと思った


そしたら、なにわ皇子とKinKanが組まれて、なにきんができて、こーちゃんとか、しょうとか、室くんとはすぐ仲良くなれたけど、西畑だけがどうしてもダメで


いつものように誰よりも早くスタジオ入った〜って思ったら誰かが1人で練習してた


誰やろ、と思って入ったら西畑で、こっちには気づかないくらい集中してて、一区切りついてやっとこっちに気づいて


西畑「あ、えっと、あの、こ、こんにちは!」


なんて言われたっけw


で、練習しようと思ってたけど、西畑ホンットに今でも気づいてるかどうか分かんないけど1箇所めちゃめちゃ間違えてるところあって、そこがすんごい気になってて、


『間違ってますよ?』


私言いました!言ったよ!


そしたら案の定ものすんごく驚いて、どこ?どこ?え?え?ってパニクってて、そこがどうしても面白くて笑っちゃったの


そしたら西畑が


西畑「…良かった、なんか、あんま笑わないから笑ってくれて!笑顔の方が可愛いやん!」


…ちょっと嬉しかったよね


だから、違うところ直してあげて、そこからかな?西畑と仲良くなったのは


西畑と仲良くなったらなんか夢もできて、この7人でなにきんとしてデビューしたいなぁとか思ってて


そしたらしょうれんがいなくなっちゃうし、とーまっちも自分の夢に向かって頑張り始めた


その時に、こーちゃんが


向井「あいつらのおかげで成り立ってたとか悔しいやん」


ほんとに同じこと思ってたから


『焼け野原なんて言わせない』


ま、そこを西畑に聞かれて、立ち直ったってわけですよ


もち、なにわ男子としてデビューしたい


でも、なにきんでデビューって言うのが今までの中で1番叶えたかったことだと思う


でも、しょうれんは頑張ってるし、とーまっちだって、ちゃんと成績残してる


私だって頑張らなきゃって思ったら、いきなり…でもないけど、スノスト出てくるし


こーちゃんも、室くんもいなくなっちゃう


また焼け野原やん…って前の私なら思ってたけど


今は抜けたことを後悔させるくらい有名になってやろうって


この8人で夢を叶えて


次は焼け野原なんて"言えない"ようにしなきゃって


自分の実力がまだまだだってことぐらい分かってる


実際ついていけない所だってある


でも、今は最高のグループと最高のファンと最高のシンメがいるから


前の私とは違うから


絶対デビューしようね?





























































高橋「…色々ツッコミどころ満載やけど、よく頑張ったな」


『ふっ、何それっ、フッ、泣かせるよなこと、言わないでよぉっ』


高橋「ごめんごめん、何回も言うけど、辛いことが合ったら1番に俺に言えよ?」


『(こくこく)ありがと、』


高橋「へへっ!」


やっぱ好きだわww


『よし、頑張ろ』

















































































今日はせんでーんがありますですよぉ?



SixTONESのお話です!


良かったら…


…いや、絶対読んでください!!!!!!


コメント欄に作者様います!!!!!!

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