西畑side
『...ズズッ』
藤原「どうやった」
『...ズズッ、美少年に入ったって』
大西「え?」
高橋「っううっ、ズズッ、ふぇっ、ズズッ」
道枝「恭平...」
長尾「...ズズッ」
大橋「...なんかの間違いやって。あなたが関西捨てへん!!!!」
『ははっ、はっすんは鋭いな』
こーちゃんに教えて貰ったことを全部教えた
まだこっちに戻せること
美少年加入はあなたの意思じゃないこと
俺たちのためにやってくれてるってこと
話し終わった時、誰一人怒らなかった
泣きもしないし、ただ沈黙
その沈黙を破ったのは
珍しく前に出た道枝やった
道枝「...仕事休みます」
『...は?』
道枝「このままなんて嫌です。何も話してないのに、勝手に向こうに行かれるのは気に食わないです。それに、それが俺たちのためなんて言うなら尚更です。俺は行きます。誰がなんと言おうと。」
高橋「...誰も1人なんて言ってないやん」
長尾「お母さんに電話してくるなぁー!」
大橋「仕事休むって言っとくな?笑」
藤原「荷物まとめるか...」
大西「飛行機、何時のがいいー?それかバス??」
『...うん、行くか』
道枝「やっべ、ほんまに1人やったら迷子になってた(小声)」
『聞こえてるでー!笑』
『荷物持ったー?』
大西「待って飛行機で寝すぎた髪の毛やば」
道枝「長尾、そろそろアイマスク取ってー」
長尾「みっちー取ってー」←←
高橋「あ、ヘアアイロン」
藤原「どーせあなたが持ってるやろ」
大橋「今日取り戻す前提かいな笑」
『ほら!!行くで!!笑』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。