5 6時間が終わったものの
職員会議があったため
少し遅れて
今日の授業で約束した
テヨンくんがいる教室へ向かう 。
コンコン …
待ちくたびれたのか
テヨンくんは机に伏せて寝ていた 。
窓の外にある木が揺れ
白いカーテンがなびき
まるで童話のような世界観だった 。
寝言 ?かな ?
あんまりよく聞こえないや
なんて言っているのか気になって
テヨンくんに耳を近づける
ゴン !!!!
勢いよく起き上がったテヨンくんと
頭がぶつかってしまった 。
焦っていると
テヨンくんは私の手を握る 。
焦ってるのはどっちなのよ ㅋㅋㅋ
そういうとテヨンくんは
顔を赤らめて俯く 。
…
いやちょっと待って
「会いに来てくれるだけで」って
どういうことなの ?
テヨンくんに直接聞きたかったけど
勉強教えなきゃいけないから今回は保留 。
それほど深い意味ではないだろうと
勝手に解釈していた 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!