第2話

2️⃣
1,211
2021/05/21 14:59
今授業中で問題を解いてもらっている。
私は数学を教えている。
昔から数式を解くのが得意で
何より自分で答えを見つけることが
とても大好きだった。









嫌なことも忘れたいことも
全て数学にぶつけていた。
数学は答えの糸口でもあり
逃げ道でもあった。





ぼーーーーっと
窓の外にある海の水平線を眺めていた。



すると
🐯
🐯
せんせ、ここ教えてください…
恥ずかしそうに耳まで真っ赤にして
聞いてきたこの子は…
あなた

マークくん、もちろんいいよ。
どこが分からないのかな?


できるだけ寄り添って見てあげる。
🐯
🐯
こ、ここがソルチキ ヤッカンわかんなくて………
あなた

あーうん、そこはね 、この方程式を使って____

できるだけわかりやすく丁寧に教えてあげた。
🐯
🐯
おぉ!!!
マークくんは目を輝かせ
「やってみる!!!!」と意気込んで取り組んだ。
教室を2周ほど回っていた時に再び声をかけられた。
🐯
🐯
あなたせんせ、こうですか…??


自信なさげに回答を見せてきた。











教えた通りちゃんとできていた。
あなた

うん!!正解!!!!
よく頑張ったね!!!!

私は無意識にマークくんの
頭を撫ぜていた。
🐯
🐯
////せんせ…………
呼ばれたので「ん?」と思い
マークくんを見ると
ゆでダコのように顔が真っ赤になっていた。
あなた

あっごめんね…つい

🐯
🐯
あっ 、いや…//////ヤッカン嬉しかったし…
…?なんか言ったかな
🐯
🐯
い、いいんですよせんせ!!!!
チンチャ分かりやすい説明だった!!
ありがとうございました!!!
そう言ってマークくんは再び問題に取り組んだ。





マークくんが分かりやすい説明だったって言ってくれて
とても嬉しかった。
達成感が目に見えてわかるこの職業に
就いて良かったと心から思った。

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