ｺﾞｽｯ

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さとみside

相変わらずだるそうにしている彼は俺の相棒。

実は俺達はこの街で１番強い不良だ。

だけど成績も優秀。だから誰も俺達を疑わないんだ

可愛い男…？そう言えばどこかの街に一度も負けたことがないやつが居るとか…　　

たしか、名前は腹黒王子だったっけ。

そいつが可愛いくせに強いからそんな名前になったとか…

だけど、まさかな。

…何を言い出すんだコイツは。

普段はそんな事絶対に言わないのに

珍しく慌てるころんを見て思わず苦笑する。

まぁでも俺も興味あるし行こうかな。

帰りか…あれ？でも今日って…

アイツって言うのは腹黒王子の事。

実は俺の不良友達に聞いたんだ

なんで知ってんのかは知らねーけど。

ころんが指を指した方を見ると確かに、可愛らしい男の子がいた。

どうしたんだ…今日のあいつはなんかちがう…

いつもは転校生なんかに興味もたねーのに…。

変なやつ。

待て、こいつ声も可愛いじゃねーか…。

そんなんずるくね？男やめたほうがいいレベルだわ。

やばいね…この子…

今までいろんな女に出会ってきたけどこいつが１番可愛いわ。

あー…好きになっちゃったなぁ…

ころんside

やっぱり、この子めちゃくちゃ可愛いや。

やばくね？だって噂によると…

もう５人から告白されたって聞いたぞ…？

でも、そうしたいのも分かるわ。

なんでかって？そんなん好きだからに決まってんじゃん。

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学校帰り

さとみside

腹黒王子が来てるらしいけど今日は遅くなったので諦めることにした。

そうしてコンビニに行くためにいつもとはちがう道を歩く。

そして公園に差し掛かった時…

ｺﾞｽｯ

誰かの悲鳴と、俺らも何回も聞いてきた人を殴る鈍い音。

こいつ、今日は本当におかしいな…。

いつもは絶対だるいとか言うのに…

まぁいいや。俺も気になるし。

公園に入って声の聞こえる方に向かう

そして…そこにいたのは…

アイツだった。

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