再び悠里の部屋に戻っていた俺は、眠っている悠里を起こさないようにそっと抱き上げ、俗に言う、お姫様抱っこをして、用意していたタクシーに乗せた。
タクシーの窓越しに、悠里の御両親から
悠父「悠里のことをたのんだよ。」
悠母「遙くん。本当にありがとうね」
と声をかけられたので
遙「お任せください」
と答え会釈をした。
悠里の家からタクシーがどんどん遠ざかると、今まで我慢していたニヤケがどっと溢れてきた。
やっと掴んだ僕の幸福......誰にもじゃまさせない。
邪魔するやつは.......一人残らず消してやる
悠里、愛しい悠里、僕だけの悠里....これからはずっと一緒だね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。