身の危険を感じたが、もう遅かった。
首に手刀を当てられ、私の意識はそこで途絶えた。
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五条side
俺は今不幸だと言える。
好きでも無い奴と結婚するのは、
冗談抜きで嫌だし、だるい。
しかも顔見知りじゃないやつ?
なんで俺がそんなやつと結婚しないと行けないんだよ。
暴れても遅いのはもう分かっていたので、
仕方なく式服に着替える。
代々引き継がれている服なんですよ、
と使用人が笑顔で説明してくるが、
正直この服今すぐにでも破ってやりたい。
父 「悟、準備出来たな?」
久々に俺に顔を見せる父親。
その顔を今すぐ殴ってやりたかったが、
ぐっと堪えて
五条 「ああ」
と溜息混じりに言った。
父 「悟も不安なことが多いだろうが、
相手の人はいい人だ。」
父 「そう力むなよ」
今俺が力んでる理由はお前だよ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。