いや普通にどうしよう。
起こす訳にも行かないしな………可哀想だもんな……
私普段なら絶対リモコンで
頭かち割ってでも起こしてるんだけど……
さっきちょっと暗い話したし、
昼出かけたりして忙しかったからおつかれなんだろう。
だからといって寄りかかられたまんま
ずっと起きるまで待つのもな。
私の右腕が死ぬ。
恐る恐るゆっくりと悟の上半身を横たえる。
_________泣いてる。
何の夢見てるんだろう。一緒に見てやれたらいいのに、
夢の中で励ませたらいいのに。
励まさたとして私はどんな言葉を此奴にかけるのだろう。
そっと立ち上がってお風呂に行こうとすると、
突然声が聞こえた。
ン?????????私??????
何?起きてるの?
頭に?を浮かべて悟の方を見る。
寝てるし……寝言かい。
でも泣きながら行くなよって……
しかも相手私って………どんな夢だ。
悟にそう答える。まぁ風呂には行きますけどね。
え、やっぱお前起きてる????
思わず突っ込みたくなったけど、
グッと堪えて風呂に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。