五条の部屋に行った時は遅かった。
なんか五条が焦ってこっちに来たから、
すぐに来てみたらこれだ。
彼女の名前はるいちゃんって言うらしい、
その人が血を吐いて倒れたから。
必死に田中さんの名前を呼んだ。
田中さんがこっちに来る。
暫く沈黙が続く。
田中さんが口を開いた。
隣の五条も珍しく目から涙が流れていた。
こいつ泣けるんだな、とか考える余裕はない。
真っ先に思うのは、
憎悪感と悲しさだった。
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