不幸の上に不幸。涙が止まらない。
うそ、うそ、うそうそうそうそ
2018年 9月中旬
福岡 賀茂駅近辺。
突然怪死で住民死亡。
だからといって親がなんで狙われんのよ
意味わかんない
私の親は呪霊に殺されていた。
なぜわかったかって?
死体……骨か、これ
なんかの嫌がらせか知らんけど
家にあったからだよ。
そうだ。私
親類も殺されたんだ
親類遠の昔にまたこれ怪死で殺されてるわ
誰だよこんなことしたやつ、
とりあえず葬儀だけでもするか。
まだ涙しか出てこないぼやけた視界の中そう言う。
受け入れないといけない
大きな闇がいきなりふたつも来るのだ。
メンタル鋼の私でも無理。
耐えきれない。
こんな時に誰かいてくれたらいいのに
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。