第10話

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2020/12/27 09:00











嫁なんて難しい。










そもそも恋愛さえしたことないのに。













いきなり結婚だなんて。














寝不足で重い体を引きずり、朝を迎えた。












五条悟は早起きならしい。













隣にはいなかった。












花塚 あなた
あ、朝ごはん、…作るか










使用人とか言うやつに作られるのも面倒なので








自分で作る。













朝起きてきた使用人はオロオロしていたけど、













私はお構い無しに料理をした。













_________








花塚 あなた
朝食です。大したものじゃないですけど
五条 悟
五条 悟
……朝、ご飯派なの?
花塚 あなた
そうですが。何か?
五条 悟
五条 悟
僕パン派。
花塚 あなた
やかましいわ












一言目から文句を言われ、さすがにイラッとする。












名家のおぼっちゃまは面倒くさい。











五条 悟
五条 悟
まあ良いけど。
花塚 あなた
美味しいですか?
五条 悟
五条 悟
うん。普通かな












いちいち一言多いな、この人。










花塚 あなた
ちなみに今日は?







念の為に予定を聞く。










五条 悟
五条 悟
仕事
花塚 あなた
ええと、夜のご予定です
五条 悟
五条 悟
あー…………、うーん、









五条さんは暫く天井を見て、















私を見てこう言った。














五条 悟
五条 悟
夜の事だからまだわかんないけど、
五条 悟
五条 悟
部屋空けといて
花塚 あなた
彼女呼ぶんですか。それならそうと言えばいいのに。回りくどい
五条 悟
五条 悟
だって君、傷付くでしょ?
花塚 あなた
全く
五条 悟
五条 悟
あっそう











どうもこの人といるといらりとする。

















やっぱり私は人と暮らすには向いていないようだ。






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