五条side
涙は僕の彼女だ。
呪霊を祓いに行った時、
うずくまっていた所を救ったのが涙。
花塚とは全然性格も違うし、
一緒にいてもイラッとはしない。
僕の大切な人なのかもしれない。
使用人がお茶を持ってくる。
こいつらいつも硬い雰囲気出して、
しんどくないのかな………
使用人の人がお茶を置いて去っていく。
まあいっか、と思ってお茶を飲む。
涙もお茶を飲んだ。
2人で顔を合わせて微笑む。
こうしている時が一番自由なのかもしれない。
_____ぱっと涙の表情が引き攣った。
涙が泪を流しながら苦しそうにする。
涙が血を吐く。
そこで気づいた。
毒だな、と。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!