第46話

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2021/01/05 04:57
五条 悟
五条 悟
あ゛ー、なんで寝るの









こんなとこで寝るなよ……











お前これ1人だったら朝風邪引いてたよ。











無防備だな。












五条 悟
五条 悟
よいこらせっと









背中と膝を支えて横抱きする









こいつが起きてたら






「おっっも」とか言うんだろうな、俺。










でも実際軽い。







うん。冗談抜きで。











五条 悟
五条 悟
あーあ









俺をいちいちイライラさせるのもお前だし、








何かと心配かけるのもお前だし、








俺をからかってくるのも







俺がからかいたくなるのも








お前しかいないわ。












こんな奴会ったの初めてだよ。









部屋の障子を仕方ないから足で開ける。














いや難し。















布団にあなたを置いた。











なんでこんな穏やかな顔してんの?










さっきまで俺に









「月綺麗だね」とか








呑気な告白してきてた癖に。











本当にムカつく。










こいつを見るとなんかイラつく。








長い間居て僕のこと










マジで好きになるのに時間かかってんの











お前なんだけど。











いい迷惑だよ、












許嫁なんだから








僕と本当は情事して子供産むのが仕事なのに。










一個も僕に興味関心持たないから、出来ないじゃん。










まあ君が僕の事好きになるまでは絶対しないけど。




















どうして僕はこいつが気にかかるのか。










全く自分でも理解出来ない。












あなたに自分の顔を近づける。












寝ているあなたの唇に










ちゃっかり自分の唇を合わせた。








『花眼の能力コピペ』以外の意味で












キスをしたのは今日が初めてだ。











てか僕最強だから










花眼の能力とか要らないんだけど。














なんか分からない。何この感情。
















嫌いでもないし好きでもない。










好きでもない理由は








涙といた時の沸き立つような気持ちがないからだ。










だから好きではないんじゃないかと思う。









嫌いでもないのはこうして自分からキスできるから。













………一体何がしたいんだ僕は。

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