電話が鳴ったので出る。
何やら焦った声が聞こえた。
電話の奥の硝子が焦ったような声で叫ぶ。
硝子が珍しく大きな声で言うものだから、
相当な怪我人でもいるのかと思い
救急箱を持って行く。
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目前を見た途端に言葉が止まった。
………あれ?悟……?
あいつ呪霊相手に無下限解いてたの?馬鹿?!
目をガッツリ切られてる悟。
硝子の反転術式でも治せるか分からない。
目…………?嘘、目?
六眼を傷つけるなんて最低だ。
あいつの術を棒振りにしようとしてる………
大体なんでこんな罠に引っかかるのよ。
悟なのに、最強なのに。
関連し過ぎている。
私が片目を失ったあの時と、似ている。
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五条がなんで罠に引っかかったかはそのうちします。
そのうち。ええ、そのうち…………多分
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!