第3話

2
64,195
2020/12/24 09:00









花塚 あなた
……?






目が覚めると、







いい香りのする畳の上に寝かせられていた。













花塚 あなた
………ここどこ?











そう言えばさっき…………












ああ、五条家の使用人という奴が来て……










私が抵抗したら手刀で反撃されたと………















花塚 あなた
さっさとここから出ないと










あ、ケータイ置いてきたじゃん。












終わったな、これ












全く、いい歳して誘拐事件かよ














? ?
おはようございます、あなた様










さっきの使用人……とは別の使用人?






が私に声をかけた。












花塚 あなた
あの、ここから出たいのですが
? ?
………!いけませんよ、これから祝言なのですから
花塚 あなた
いやいや、知りませんよ。私五条さんと知り合いなんかじゃないし
? ?
しかし、当主様の命令ですので。
花塚 あなた
はあ、……当主様当主様って、あなたなんですか?
何が目的?
? ?
私に申されても困ります。
とにかく、悟様がお待ちですので早く着替えましょう。











面倒なことになった。













当主とか言う奴は何が目的なんだ?












? ?
綺麗ですよね、この衣装。
五条家代々伝わる、式服なそうですよ
花塚 あなた
良かったですね。私は面倒事に付き合う暇無いんですけど
? ?
あ、お仕事や家なら、こちらで勝手に解雇しておきますので
花塚 あなた
はあ?!?!
花塚 あなた
何してくれてんの?!
? ?
これも当主様のご命令です
花塚 あなた
その当主ってやつ、何処にいる?!
? ?
行けば分かりますよ。では向かいましょう。



















? ?
悟様の処へ。

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