とある花園で会話をしている男女が2人。
男の方が指さしたのはスターチス。
男の方が女の方に耳打ちする。
女の方はあまり関心を示さなかったものの、
「見た目通りだね」と言った。
女の方は男の方を睨みながらも、
口元は笑っていた。
おお、怖いねぇ、と男の方は言いながら歩く。
男の方のちょっとした優しさに
女の方は頬を染めた。
こういう、人にはできない
明晰な優しさが好きなのだろうか。
男の方がゲラゲラと笑う。
1秒後、「あと俺食べてないからな」と真顔で言って。
ここだけ話が噛み合っていない2人。
ほんとに天気が暖かいととるべきか、
もしくは__________。
女の方の鈍感さに呆れ笑いをするが、
そこもやっぱり愛しいんだよなと男の方は胸の内に思う。
だが次の発言。
こんなふたりにとって幸せな日々が
これからもずっと続きますように。
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完結です。ありがとうございました。
次のチャプターで作者が出てきます。
127と言う中途半端で終わらせたのはわざとです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。