第13話

気持ち
358
2019/08/03 23:00
俺はコンビニを出てメンバーのいる場所へ向かう。

デビュー前だし、日本だし、ペンに囲まれて進めないみたいなことはない。でも少なからず俺たちのことを知っている人はいる。

少し歩いて気づいた。


……商品忘れた。


やらかしたな。取りに戻るか?
でもレシート捨ててしまったし……。

もういいや。また買おう。

さすがにまたあの店に行くのは勇気がいった。お金を払うのを手伝ってもらい、その上商品忘れたのだ。あの子には会いたいけれど、申し訳ない。

近くにコンビニがないか探す。
その時だった。
You
あっ!
You
저기요!!
パクジフン
!?!?
また












あの子の声。
You
ハァ…ハァ…
その子は走ってきた。息を切らして汗もすごい。
You
忘れ物です
パクジフン
あっ
俺が買った商品だ!
もしかして…、いや、もしかしなくても届けに来てくれたんだ。
パクジフン
감사합니다
(ありがとうございます)

俺は頭を下げた。
商品を届けてくれたこと、そして、またこの子に会えたことに。
You
が、頑張って下さいね✊
拳をつくり、ジェスチャーで何かを伝えてくる。
パクジフン
화이팅?
You
あ!そう!それ!화이팅!!
パクジフン
……
なんだろう。
可愛いな、この子。

とっても愛しい。
パクジフン
愛してます☺️
二度目のお辞儀をして今度こそ俺はメンバーたちの元へ戻る。

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