第5話

一章 三節
56
2019/12/31 14:07


 学校が終わり、ご飯も食べ終わったあとにリティアは一人ベットに寝転んでいた。夕飯も食べずに一人部屋で色々なことを考えている。アランと今日はなしたこと、ファンタジーワールドでの話などだ…いつの間にかリティアは寝ていた。

(……ここはどこかしら…意識が覚醒すると、私はどこか見覚えがあるようなないような場所にいた。ここは……なんだっけ?)

「リティアお嬢様!お久しぶりです」

(お嬢様…?一体なになの?)

「お嬢様はお記憶にございませんか…わたくしはあふぃー、リティアお嬢様とアラン御坊っちゃまが作り出された世界、ファンタジーワールドのなかで作り出されたものでございます」

(…あふぃー…赤い髪の悪魔…私の…お友だちだった!あふぃー!)

「あふぃー!久しぶりね…いいやはじめましてかしら?」

リティアにとってあふぃーは想像の産物でしかなかった。だからリティアはこう口に出していた。

「寂しいことは言わないで下さい。わたくしはいつもリティアお嬢様のお側にいましたよ。」

あふぃーは悲しそうに呟いた。リティアは慌てて言った。

「…そうね。私が悪かったわ。だからあふぃーこれからもずっと一緒にいてね。」

「ありがとうございます!リティアお嬢様」

「そろそろお時間のようですね…またお会いしましょう」

「え…?」

その瞬間リティアの目の前は真っ暗になった。視界がぼうっとしている。次に意識が覚醒したときは自分の部屋で横たわっていた。

「…夢だったのね」

あふぃーと一緒に話した事が夢だと悟ったリティアは憂鬱そうにため息をついた。

プリ小説オーディオドラマ