『おじょーさまー!!』
……??いきなりごめん、、誰かに呼ばれた気がして意識が飛んで…?そこから話が読めない。私、掃除してたよね?なんで?
つまり、自分でも様子が全然把握できない。
「あはは、お嬢様やらかしたね?」
だれ?…
「ちょっとふーか、やり過ぎ。あまり…ってあ!。お嬢様はまだあふぃーとてふぃーにしかあっていないのですね。えーっと、私はけふぃあ。剣士、と言えばわかるでしょうか?」
「えーっと…たしか、ファンタジーワールドにいた…?」
「そうですそうです!!わたくし、けふぃあでこっちが」
「ふーかです!!お嬢様」
『宜しくね!』
話についていけないんだけど…どうしようかな何て考えていたらふーかが話始める
「いきなりだけど…お嬢様やっぱりこの世界に居たいんだよね?だから私の呼び掛けにも答えてくれたんでしょ?ね?」
「呼び掛けって…もしかして私の名前を呼んだのはふーか?」
「そうですよ。ここはお嬢様がいつでも逃げ込めるようにしてあるんです。向こうではお嬢様いきなり消えたと騒ぎになっているでしょうね。」
「だ…大丈夫なの?そんなことして」
「大丈夫だよ?お嬢様戻らなければいいじゃん、そうすればお嬢様をいじめるやつなんていない、最高の世界じゃん」
そうやって笑ったふーかの顔が狂気に染まっている事を私は見逃さなかった。恐怖に支配された私の体はいつの間にか反対方向に走り出していた。
「まって~お嬢様ーー!!」
そんな声も私には届かず、走ってどこか遠くへ行く事だけを考えながら走ったら、いつの間にか樹海に迷い混んでいた…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!