そう、私は今学校をサボってマイキーの家に居る
学校に行っても知っている内容しかないのだ ←一応28歳の大人
あのなぁ と頭を掻いている真一郎の口にクッキーを押し込んで黙らせる
一言だけ言ってソファに寝転ぶ
真一郎は呆れてリビングから出て行った
体を起こしてテレビをつける
あのままじゃまた何か言われるからな
テレビに流れているのは数日前に起こった"月の7割が消滅した"事件
最初に見た時は驚いたが今となっては まだニュースでやっているのか と思う
テレビでは月の消滅についての議論がずっと行われている
専門家の意見は非現実的だ としか思えなかった
_この時までは
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!