第72話

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2020/10/04 03:41
SCside




ここに戻ってきてからどれくらい経っただろう




You「くぷす、」




控えめに呼ばれた自分の名前に慌てて立ち上がりドアを開けた




SC「あなた…っ」




そこにはおでこに冷えピタを貼って、手に薬が入った袋を持ったあなたとジスがいた

きっとジスが話をしてくれたんだなって安心感と心がもやもやした様な気持ちが入り混じる。

でも




You「くぷすといます、」




あなたのその言葉にそんな感情吹っ飛んで細すぎるその体を抱きしめた












SC「今日は怖い思いさせてごめんな。熱もあったのに、」


You「ごめんね、」


SC「うん、ごめん」




あなたと一緒にベッドに入った

まだ熱い体は熱がある事を知らせている、でもきっとあなたは気づいてないんだろうな




You「ごめんね、はいいことばですか?」


SC「んー…いい言葉でもあるし、悲しい言葉でもあるよ、」


You「わるいことばはだめ、いいました」


SC「…うん、そうだね。あなたは偉いね」




頭を撫でれば時々目を閉じて擦り寄ってくる

心が温かくなるこの感じはなんなんだろう

擽ったくて、もどかしい




You「えらい?」


SC「うん、偉いよ」




純粋な心を持っているあなたを




You「くぷすもえらい」


SC「ははっ、そうかな?笑」




俺に守ることができるのだろうか

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