JHside
MG「あなた、いい?絶対ここから出たらダメだからね?」
SG「誰かに声かけられても着いて行ったらだめだよ?」
JH「ヤーそんないっぺんに言ったらあなたが困るだろ」
スタッフさんに本番10前だと声がかかってからずっとあの調子
そろそろ行かないと時間的に間に合わない
JH「あなた、終わったらすぐ戻ってくるから一人で待ってれる?大丈夫?」
You「だいじょうぶ、」
JH「そっか、じゃぁ行ってくるね」
あなたの頭を撫でる
正直に言うと、俺も心配
けど、スケジュールを終えないとどうしようもない
You「めいれい、まもります。」
SC「命令じゃない」
You「…くぷす、」
SC「命令しないって約束しただろ?」
You「……やくそく、」
SC「うん、約束」
You「やくそくです、」
控え室に置かれたステージが映るモニター
ここにはソファと机とモニター以外何も無い
SC「よし、行くぞ」
ドアが閉まるまでずっと俺達の方を見るあなた
収録が終わるまで誰かが部屋に入らない事を心から祈る
SC「ステージでは集中な」
JH「うん、クプスも」
何もありませんように。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。