第20話

19
11,558
2020/06/06 09:35
SCside




SC「ただいまー……って、何この雰囲気」




買い物から帰って来てリビングに入ればなんとも言えない空気




SC「...何があった」




リビングを見渡すけどあなたとスングァンの姿がない




WZ「言えよ」


WN「...っ」


WZ「あなたが気に入らないって、捨てろって、追い出せって」


JS「……何それ」


JH「……は?」




下を向くウォヌに目を向ける




SC「ウォヌ」


WN「...俺は最初から嫌でした、知らない奴を家に置くのが、しかも何も一人で出来ない奴を」




初めて聞く弟の本音


黙ることしか出来なかった




WN「これがこの先ずっと続くと思うと嫌だし、ヒョン達に負担がかかる。ましてや、金で買ったあいつなんて俺達の邪魔な存在になるだけだろ」


SC「……」


WN「…気持ち悪ぃんだよ。
表情も何も変えないし、自分の意思で動こうともしない」




確かにウォヌの言ってることは間違いではない


あなたは誰かが傍にいないときっと生きていけない




SC「ウォヌ、ありがとな」


WN「……え?」


SC「けどな、1つ言えるのは俺は大丈夫
お前達に迷惑かけるかもしれないけど」




俺は中途半端な気持ちで決めたんじゃない


あなたを一目見た時、心の底からこの子を幸せにしてあげたいって思った




SC「今は表情を変えないと思う、けどここにいればいつかあなたは笑ってくれるって俺は思ってる


俺はな、見たいんだよ。あなたが笑った顔が」





笑った顔だけじゃない


怒った顔、泣いた顔、拗ねた顔、


色んな表情を見てみたい


もっと沢山声を聞きたい




WN「……っ」


SC「ウォヌが言った通り負担はかかるかもしれない、けどあなたには沢山の綺麗な景色を見せてあげたい


協力してくれないか、ウォヌ
俺はウォヌの歌声が好きなんだよ、だからその歌声あなたにも聞かせてあげようよ」





いつかあなたがここに来て良かったって思えるように

プリ小説オーディオドラマ