SCside
SC「ただいまー……って、何この雰囲気」
買い物から帰って来てリビングに入ればなんとも言えない空気
SC「...何があった」
リビングを見渡すけどあなたとスングァンの姿がない
WZ「言えよ」
WN「...っ」
WZ「あなたが気に入らないって、捨てろって、追い出せって」
JS「……何それ」
JH「……は?」
下を向くウォヌに目を向ける
SC「ウォヌ」
WN「...俺は最初から嫌でした、知らない奴を家に置くのが、しかも何も一人で出来ない奴を」
初めて聞く弟の本音
黙ることしか出来なかった
WN「これがこの先ずっと続くと思うと嫌だし、ヒョン達に負担がかかる。ましてや、金で買ったあいつなんて俺達の邪魔な存在になるだけだろ」
SC「……」
WN「…気持ち悪ぃんだよ。
表情も何も変えないし、自分の意思で動こうともしない」
確かにウォヌの言ってることは間違いではない
あなたは誰かが傍にいないときっと生きていけない
SC「ウォヌ、ありがとな」
WN「……え?」
SC「けどな、1つ言えるのは俺は大丈夫
お前達に迷惑かけるかもしれないけど」
俺は中途半端な気持ちで決めたんじゃない
あなたを一目見た時、心の底からこの子を幸せにしてあげたいって思った
SC「今は表情を変えないと思う、けどここにいればいつかあなたは笑ってくれるって俺は思ってる
俺はな、見たいんだよ。あなたが笑った顔が」
笑った顔だけじゃない
怒った顔、泣いた顔、拗ねた顔、
色んな表情を見てみたい
もっと沢山声を聞きたい
WN「……っ」
SC「ウォヌが言った通り負担はかかるかもしれない、けどあなたには沢山の綺麗な景色を見せてあげたい
協力してくれないか、ウォヌ
俺はウォヌの歌声が好きなんだよ、だからその歌声あなたにも聞かせてあげようよ」
いつかあなたがここに来て良かったって思えるように
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。