第101話

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2020/10/04 08:58
JSside





"あなた見つかった"




クプスからそう連絡が来て急いで病院の屋上に向かった




JS「…」




そしたら




SC「もう泣き止んで」


You「とまりません」


SC「もー笑どうしたら止まる?」


You「わかりません」




クプスの洋服を握って涙を流すあなたとあなたの涙を笑いながら拭うクプスがいた




WZ「ヒョン、」


JS「…何?」




よかった

本当によかった…




ーズキッ




やっと二人が会えたんだ。

少し前に戻れたんだ。




You「…くぷす、わらうしてます」


SC「うん笑嬉しくて」


You「…うれしい?」


SC「うん、凄く嬉しい」




駆けつけた弟たちも笑ってて、これが僕が望んでいた光景なのに。




You「くぷすわらう、あなたもわらう、」


SC「笑えるの!?」


You「にーーっ、」


SC「……ふはっ何それ!笑」




なのになんで




ーズキッ




こんなにも胸が痛いんだろう。

ぎゅっと握っていた手に力がこもる

この胸の痛みを誤魔化すように




WZ「ジスヒョン」


JS「…んー?よかったよね、あの二人。
幸せそうで…よかった」




二人に目を向けたままそう言えば


WZ「…ジスヒョンもあの二人以上に幸せになる道を見つけられますよ」


JS「…え、?」




聞こえてきた声に慌ててウジの方に顔を向けた

でもこちらに顔が向けられることはなくて表情はあまり読めなかったけど




WZ「今度美味しいコーヒー屋に連れて行ってください。気分転換にです。俺もちょうど曲作りに行き詰まってたし」


JS「…」


WZ「…たまには遠出したいと思ってたんで、暇なら付き合ってください」


JS「……ウジやー!!」


WZ「うわ、離してくださいヒョン」




心が少し軽くなった



ありがとうウジ

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